91歳 樋口恵子さんが納得!「家にいくつあっても困らない」と思うものは?

終の住処はどうするか、難しい問題ですね。91歳の評論家 樋口恵子さんは、84 歳のときに、家の建て替えを決意しました。話題の新刊『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』から、暮らしが快適になった新居の様子を教えていただきましょう。
※2023年10月9日に配信した記事を再編集しています。

どこでも手すりが命綱

新居に引っ越して7年になるのに、新しい本棚に本を並べ切れず、段ボールの箱をいくつも積み上げています。処分もできないので、少しずつやっていくしかありませんが、私の寿命にも限りがありますので片づくかどうか......。

でもね、客間は余計なものは一切置かず、いつもすっきりさせているんです。この客間があるのでいつでも気軽にお客さんを招き入れられる。すっきり片づけるのが苦手な私にとっては、この客間は大正解。

また、つけてよかったと思うのは、電動雨戸です。重い雨戸を出したり引っ込めたりは大変これならスイッチひとつで、シャッターの上げ下ろしができ、防犯にもなります。

風呂場に乾燥機の機能がついているのも、すぐに干せてラク。毎回ベランダに干しに行くのは大変ですからね。

手すりもいくつあっても困りません。三十数年前に転倒して右膝を強打し、整形外科で作ってもらった補助具がないと、長距離の歩行ができないんです。家では手すりに頼っています。廊下、階段、トイレ、浴室、とどこでも手すりをつけているんですよ。

書斎が2階にあるので、宅配便が来ると、玄関に出るまで時間がかかるんです。階段の手すりにすがって、一歩一歩下りる。配達の人をお待たせして申し訳ないけれど、手すりのおかげで何とか普通の暮らしが送れています。重いものを2階へ運ぶために、室内エレベーターもつけましたが、足を鍛えるために、なるべく階段を使っています。

インタビューなどはこの客間で

取材を受けたり、お客さまをお迎えしたりするのはこの客間で。ここだけは絶対に散らかさないと、心に決めています。シックな内装にしました。

ラクラクアイテムを取り入れる

つけてよかったと思うのは、電動雨戸。 重い雨戸を出したり引っ込めたりは大変。これならスイッチひとつで、シャッターの上げ下ろしができ、防犯にもなります。

手すりはたくさん

廊下、階段、トイレ、浴室......どこにも手すりをつけています。手すりのおかげで何とか普通の暮らしが送れています。

書籍紹介 『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』
発売後すぐに重版出来、Amazon 本 日本文学 名言・箴言ランキングで一位取得、など40〜90代まで幅広く人気の話題の本。

樋口恵子著
主婦の友社刊
詳細はこちら
老いのトップランナー・91歳の評論家 樋口恵子さんの痛快エッセイ。ボケるのが怖い人、老後の暮らしを心配している人、まだまだ夢をもって超高齢期を迎えたい人、親や祖父母世代が認知症になったらどうしようと悩む若い人、どんな世代にでも、男女差なく読んでいただきたい本です。社会学者・上野千鶴子さんとの「貧乏ばあさんの生きる道対談」、脳科学者・瀧靖之さんとの「ボケにくい!健脳対談」も収録。巻頭グラビアでは「91歳が安心して住める家実例」を紹介。
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※この記事は『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』樋口恵子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。


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