米大統領のラマダン明け夕食会、イスラム指導者の反発で規模縮小

[ワシントン 2日 ロイター] - 米ホワイトハウスは2日、イスラム教のイフタール(断食明けの食事)を開催したが、イスラエルとパレスチナ自治区ガザの戦闘に対するバイデン大統領の方針に一部参加者が不満を示したことから、規模が縮小された。

大統領はこの日、米国のイスラム指導者らと面会。その後、大統領とジル夫人、ハリス副大統領夫妻らが出席して夕食会が行われた。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は記者団に、イスラム指導者らが食事より会議を望んだと説明。ホワイトハウスは夕食会を「これに応じた形」に修正したと述べた。

会議に出席した医師はCNNに、自身が出席者で唯一パレスチナ系米国人だったとした上で、「私の属するコミュニティーと、これまでに苦しみ死亡した全ての人に敬意を払い、会議を途中退出する必要があった」と説明。バイデン氏からの「反応はあまりなかった」と述べた。

昨年5月にホワイトハウスで開かれたイフタールでは、数十人が出席した。

多くのイスラム教徒、アラブ人、反戦活動家は、バイデン政権のイスラエル支援に怒りをあらわにしており、夕食会への招待を辞退する人権団体もあった。

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