「日本進出後、苦しい2年間を過ごし...」上昇気流に乗る町田FWオ・セフンに韓国メディアも熱視線!「J1で主力級アタッカーとして地位を高めている」

J1初挑戦ながら、5節終了時でスタンディングのトップに立つ町田。G大阪と1-1で引き分けた開幕戦以降、名古屋に1-0、鹿島に1-0、札幌に2-1、鳥栖に3-1の4連勝と快進撃が続く。

今季初の1試合3ゴールを記録した鳥栖戦で、勝利の立役者となったのが韓国人FWのオ・セフンだ。1-1で迎えた54分、平河悠のお膳立てから冷静なフィニッシュで待望の今季初ゴールを奪うと、その3分後には194センチの長身を活かしたヘディングシュートを叩き込んだ。

【動画】オ・セフンの圧巻2ゴール
2022年に蔚山現代から清水に移籍。今季から町田でプレーする25歳の活躍に母国メディアも反応。『サッカーリスト』は「かつて代表チームの次期ストライカーとして期待されていたオ・セフンは、日本進出後、苦しい2年間を過ごし、3年目に上昇気流に乗り始めた」と、その動向に熱視線を送る。

「オ・セフンはここまでの5試合すべてに先発で出場しており、前の4試合はチームの好成績にもかかわらずゴールがなかったが、5試合目でマルチゴールを達成した。

攻撃陣には、ワールドカップで得点も決めたオーストラリア代表のミッチェル・デュークもいるが、オ・セフンの地位は揺るがない」

記事では、オ・セフンのキャリアにも言及する。

「2019年にポーランドで開催されたU-20ワールドカップでは、イ・ガンインの攻撃パートナーとして準優勝に貢献した大型有望株だった。長身に優れた身体能力、強烈な左足シュートなど、様々な長所を兼ね備え、高い評価を受けた。ワールドカップでの良い流れをもって、当時レンタルで在籍していたKリーグ2の忠南牙山で7得点した。

その後、兵役を終え、蔚山現代に戻り、2021年はカップ戦を含めて10ゴールをマークし、期待はさらに大きくなった。だが、上昇に弾みをつけるべき時期に日本進出を選択したことで、むしろ成長が停滞。22年は清水エスパルスで主力に定着できず、J1リーグで1ゴールにとどまった。昨年は清水と一緒にJ2リーグに降格し、2ゴール・4アシストが精一杯だった」

ただ、状況は好転しつつある。

「今シーズンは、わずか5試合で2ゴール・1アシストを記録したオ・セフンは、ついにJ1リーグで堂々とした主力級アタッカーとして地位を高めている」と評する同メディアは、次のように続ける。

「A代表でプレーしたことはないが、若い頃からオ・セフンは代表チームの次世代ストライカーとして注目されていた。まだ25歳だ。さらに成長すれば、代表チームでキム・シンウク以後、少し途切れている長身アタッカーの系譜を継ぐことができるだろう」

いずれは韓国を代表する点取り屋へ――。ポテンシャルを秘めた男は、日本の地でさらなるスケールアップを果たせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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