パイレーツがバートを獲得 2018年ドラフト全体2位指名の元有望株

日本時間4月3日、パイレーツはジャイアンツとのトレードで2018年ドラフト1巡目(全体2位)指名の元有望株ジョーイ・バートを獲得したことを発表した。パイレーツは控え捕手のジェイソン・ディレイが故障者リスト入りする見込みとなっており、ベテラン捕手のヤスマニ・グランダルも故障で出遅れているため、捕手の補強が急務だった。バートはかつて「名捕手バスター・ポージーの後継者」として期待された逸材だったが、プロ入り当初の大きな期待には応えられず、日本時間4月1日にジャイアンツからDFAとなっていた。

パイレーツはトレードの対価として昨年のドラフト8巡目で指名した右腕オースティン・ストリックランド(まだマイナーで出場なし)を放出。ロースターの40人枠に空きを作るため、右腕コリン・セルビーをDFAとしている。バートは今季、開幕ロースター入りを果たしたものの、出場機会はなく、右腕ドールトン・ジェフリーズがメジャーへ昇格した際に、ロースターの40人枠に空きを作るためにジャイアンツからDFAとなっていた。

現在27歳のバートはプロ入り3年目の2020年にメジャーデビュー。2022年には自己最多の97試合に出場し、打率.215、11本塁打、25打点、OPS.660をマークしたが、昨季はパトリック・ベイリーに正捕手の座を奪われ、マイナーで過ごす期間も長かった。昨季マイナーAAA級では60試合に出場して打率.248、6本塁打、28打点、OPS.750と平凡な成績にとどまっている。

パイレーツのベン・チェリントンGMはスプリング・トレーニングの時点で「アクティブ・ロースターに3人の捕手を入れる考えはない」と発言しており、バートにとっては故障で遅れているグランダルが戻ってくるまでの期間が非常に大事になる。よほどのインパクトを残せていない限りは、グランダルの復帰に伴ってDFAとなり、再び移籍する可能性が高いからだ。バートのポテンシャルに期待している部分もあると思われるが、パイレーツにとっては故障者の穴埋めのための戦力補充に過ぎないと言えるだろう。

The post パイレーツがバートを獲得 2018年ドラフト全体2位指名の元有望株 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.