【台湾M7級地震】「あの日思い出した」 奥能登から心配の声

 能登半島地震で津波に襲われた珠洲市と能登町の住民からは、台湾や沖縄の地震被害状況を心配する声が上がった。

 津波で自宅が全壊した珠洲市の金田直之副市長は、沖縄で津波警報が発表されたとの一報を聞いて「とにかく、すぐに逃げてほしいという思いだ。自分たちの地域の被害を思い浮かべて、心が苦しくなる」と語り、沈痛な面持ちを浮かべた。

 能登町白丸では地震と津波に加え、火災も起きた。自宅で津波にのみ込まれそうになった同所の坂元信夫さん(67)は「あの日を思い出した。人ごととは思えず、何とか人命が失われることがないよう願いたい」と話した。

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