井ノ原快彦、“時代が求める上司像”力説 共演・山田裕貴の結婚も祝福「すてきな2人」

取材会に出席した山田裕貴(左)と井ノ原快彦【写真:ENCOUNT編集部】

山田裕貴は3月31日に西野七瀬との結婚を発表

俳優の井ノ原快彦、山田裕貴が3日、テレビ朝日本社で行われた『特捜9 season7』(水曜午後9時)初回放送当日取材会に出席した。

この日、台湾で午前8時(日本時間9時頃)にマグニチュード(M)7以上の大地震が発生し、沖縄県地方に津波警告・津波注意報が発生した。最初のあいさつで井ノ原は「地震の方が大変そうなので、僕らも出る予定だったものを見送らせてもらいましたけれども、本当にみなさんが無事であったらいいなと願うばかりです」と気にかけた。

一方、山田も「井ノ原さんが言ったように複雑な心境ですが、まずは本当に被害がちょっとでも少なくなればいいなと。僕、台湾とかで撮影したことがあったので、台湾のみなさんも心配だなと思いながら……。撮影したから、そこが心配なんじゃなくて、何事も災害があればどの地域もすごく心配です。ちょっとでも被害が少なくなればいいなと思っています」と思いを吐露した。

物語は、難事件に挑む個性派刑事たちを描き、毎シーズン大好評を博してきた、井ノ原が主演を務める人気シリーズ。その新章である『season7』がいよいよ今夜、初回拡大スペシャルで始動する。初回の殺人現場は、まるで“バベルの塔”のような不思議なマンション。住人全員が容疑者という難事件に、特捜メンバーにしかできない捜査で立ち向かう。

新たにはじまる『season7』で、テーマのひとつとして掲げているのが、“多様性”。班長・国木田誠二(中村梅雀)、主任・浅輪直樹(井ノ原)のもと、小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、新藤亮(山田裕貴)、高尾由真(深川麻衣)ら個性強めな特捜班メンバーのほか、Snow Man・向井康二演じる捜査支援分析センター(SSBC)所属の若き分析官・三ツ矢翔平、中越典子演じる直樹の妻・浅輪倫子、原沙知絵ふんする監察医・早瀬川真澄らが多様性を増す犯罪や、その背景に秘められたさまざまな人間ドラマに全力で向き合う姿を1話完結形式で描いていく。

今作では、捜査主任7年目に入った直樹の“時代が求める上司像”もポイントだ。井ノ原は「みんな理想的な上司になれるはずなんかないなと思うんですよね。理想の上司ってワード的にはなんかすごく分かりやすい、イメージしやすいんじゃないかって思います」としみじみ。

山田も「難しいですよね。例えば先輩たちのこと上司って言っちゃえば、大体の人が上司になるわけで。だけど、僕らはみんな違う個性、違う感覚を持っていて、一人ひとりと接してるから、結果、上司だからじゃなくて人間性の問題ですね」と重要なポイントを伝えた。

井ノ原は「上司じゃなくても、その人がいいだとか。多分、10年後とか20年後くらいにあの人、理想の上司だったって思うんじゃないかなって。全部やってくれる、全部カバーしてくれる、フォローしてくれるのが理想の上司ではないんじゃないかと思う。自分で考えて、やってみて、チャレンジしてダメだったらそこはフォローするけどもって。成長する機会を奪うのもあれだし、例えば『なにか教えてください』って後輩に言われても本気で教えることは何もないなと思っちゃって……」と苦笑い。

続けて、山田は「井ノ原さんはそれをすごくちゃんと現場の報道とかでも体現してる気がします。こういう風にやった方がいいよって言うんじゃなくて、自由にやって言ってくれる感じ。だからこそ、自分で考えて、どういう風にすればこのシーンが成り立つだろう。自分はどの立ち位置に言えばいいんだろうっていうことをすごく考えること。ただ『こうした方がいいよ』『ああした方がいいよ』って言ってる人はいい上司ではないと思います」と話した。

撮影現場でのチームワークで意識している点を聞くと、井ノ原は「みんなまとめてくれるんですよ。みんなこう見ると、それぞれ苦労人というか、うれしいことも悲しいことも辛いことも、みんな知っている人たちっていう感覚で。例えば、僕らなんかもオーディションとかずっと受からない時代があって、連ドラとか途中で入るときって輪ができちゃってるなみたいな感じで、ゲストって中々居場所がなかったりする。みんな、そのことを知ってる人たちだから、とにかくゲストに話しかけるのが多いなって、見ていて思います。僕が率先してやらなくても、みんなでやってくれるんで、僕は僕としてゲストの人と接しているし、みんなでやるぞ~! とかじゃなくて、とにかく早く帰ろうとするので時間が巻くんですよ。そうすると次の日の準備もできるから、みんなにとっても、スタッフにとってもいい現場。でも、やっぱり手を抜かないところは抜かないし、ストイックだと思います」と力説した。

続けて「主役とか主演はこうあるべきとかまったくなかったんですけど、あるべきみたいなところがいろんなところから入ってくる。でも、俺にはそういうの無理だなと思って。山ちゃんは過程をずっと見てくれていた人。僕がグラグラなときもいっぱい見ているし。見たうえで『最高です』って言ってくれる。最高の部下と言いたいところですけど、僕は友達だと思ってる。みんなに助けられて立ってるって感じがします」と感謝を述べた。

また、年齢とともに経験値も重ねてきたが、井ノ原は「強がっているわけじゃないですけど、本当にできることが増えていく。楽しいことが増えてきたなと。年齢を重ねると特に。広く見えるようになったなと。いろんな人たちのいろんな人生を見てこれたので、嫌なことがあっても、その人の家族を想像したり。特に(キャスト)みんなの家族知ってるんですよ、ほとんどの人たち。みんなの人生の分岐点というか。もう19年もやってると、全員のいろんなところを見てきて、それこそ山ちゃんのとてもハッピーなお知らせとかも同じ現場で感じれたっていうのは、すごく幸せだなと思って。奥様もとあるドラマでは部下だったんですよ。社内恋愛じゃないですけど(笑)。銀行の警察の違いはあるんですけど、僕としてはすっごくうれしい。とにかく俺の動物の話をすごく聞いてくれて。こんなにすてきな人いるんだって思っている2人が結婚してくれたって、それを間近で感じられたのは幸せ幸せ」と祝福した。

山田は3月31日に元乃木坂46で俳優の西野七瀬との結婚を発表している。ENCOUNT編集部

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