女子テニス世界ランク２位のアリーナ・サバレンカ（ベラルーシ）が４月２日に公式インスタグラム（@sabalenka_aryna）のストーリーズ（24時間で自動消去される投稿）を更新。自身の元恋人の死去を受けて励ましの声を寄せてくれたファンへ、感謝のメッセージを綴った。
１月の全豪オープンで大会連覇並びに四大大会２勝目を挙げたサバレンカ。そんな彼女を悲劇が襲ったのは先月下旬のことだった。2021年から交際していた元プロアイスホッケー選手のコンスタンティン・コルツォフ氏（ベラルーシ）が死去。死因はバルコニーからの飛び降り自殺と見られ、42歳という若さだった。その直後にサバレンカは代理人を通じて声明を発表し、「心が張り裂けるようです」と悲痛な胸の内を明かしていた。
それでも同時期に行なわれた「マイアミ・オープン」（３月19日～21日／WTA1000）には予定通り出場。初戦（２回戦）で親友のパウラ・バドサ（スペイン／大会時80位）に勝利し、続く３回戦で格下のアンヘリナ・カリニナ（ウクライナ／同36位）にフルセットで敗れた。現在は４月15日から開催される「ポルシェ・テニス・グランプリ」（ドイツ・シュツットガルト／WTA500）でのクレーシーズンスタートに向けた調整を行なっている。
苦境の中で寄せられたファンからの激励の声は、サバレンカにとって大きな心の支えとなっているようだ。今回更新したストーリーズで25歳のヒロインは次のように心からの謝意を伝えた。
「この困難な時期に、溢れんばかりの愛とサポートを与えてくれたファンの皆さんに感謝の意を表します。皆さんの優しい言葉はとても意味があり、私はそれを毎日胸に刻んでいます。皆さんには本当に感謝しています」
またサバレンカは別に、トレーニング中の動画をインスタグラムに投稿。「運動は身体と魂の薬になる」とのメッセージを添え、時折笑顔を見せながらメニューをこなす様子を公開している。
コルツォフ氏の死去前の段階で２人の交際は終了していたとはいえ、サバレンカが受けたショックは計り知れない。常に味方でいてくれるファンの声援を背に、少しずつでも落ち着きを取り戻していってほしい。
文●中村光佑
