観測史上最長の黒潮大蛇行 三陸沖の海面水温の高温つづく 2024年3月24日~30日 海洋のまとめ

黒潮大蛇行が始まって6年8か月となり、観測史上最長の期間になっています。(JAMSTECのホームページより)
三陸沖では海面水温が記録的な高温が続いています。

2024年3月24日~30日 海洋のまとめです。

■気圧配置と波
24~25日、大陸から九州を通り、本州南岸に前線が停滞。
24日は東シナ海や太平洋側で波高2m。
25日は伊豆諸島付近で波高3m。

26日、前線上の低気圧が本州南岸を発達しながら東進。
夜は潮岬沖~関東の東で波高4mとしけた。

27日、低気圧が日本の東へ進み、
一時的に西高東低の気圧配置。
朝は三陸沖を中心にしけた。

29~30日、日本の東の高気圧と大陸にある低気圧の間で等圧線が混み合った。
29日の夜は三陸沖で波高6mを超え大しけとなった。
30日も三陸沖を中心に波の高い状態が続いた。

※25日から波浪図の表示色が変更になっています。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は、
平年並みか、やや高い海域が継続。

東シナ海~南西諸島付近は平年よりやや低い海域が広がった。

太平洋側では、黒潮大蛇行が続いており、過去最長期間となっている。
黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い海域が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、
平年よりかなり高い海域が続き最大で6℃高かった。

親潮が後退する北海道南東方沖では平年よりかなり高い海域が継続。
オホーツク海の海氷の面積は、次第に狭くなった。

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