NCL南相馬が活動報告会 起業型地域おこし協力隊委嘱の起業家8人が説明

市民からの質疑応答に応じる発表者

 福島県南相馬市から起業型地域おこし協力隊として委嘱された起業家をメンバーとする「ネクストコモンズラボ南相馬(NCL南相馬)」の2023(令和5)年度活動報告会は30日、同市原町区の市民文化会館ゆめはっとで開かれた。メンバー8人が取り組みを振り返り、現状を説明した。

 門馬和夫市長や市民ら約30人が聴講した。NCL南相馬の事務局を務める小高ワーカーズベースの和田智行代表が「一人一人が強い思いを持って進めている活動を知ってほしい」とあいさつした。

 自由な酒造りに取り組む「haccoba(ハッコウバ)」の佐藤太亮さんや乗馬体験や馬を交えた社員研修などを提供する「Horse Value(ホースバリュー)」の神瑛一郎さんらが1年間で得た成果やこれからの目標などを発表した。

 昨年隊員として着任した、サラダレストランの立ち上げを目指す加藤知樹さんと、森林で音楽ライブを開けるステージの運営を目標にしている小野雅也さんも参加し、地域の印象や住民との関わり方などについて話した。質疑応答を交えながら、来場者が活動に理解を深めた。

 門馬市長が一人ずつ講評し、「新たな挑戦に乗り出す人を支えるため、活躍できる場所などを提供していきたい」と述べた。

(相双版)

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