インターネットで購入を申し込んだのに商品が届かず、さらに返金の手続き名目で金をだまし取られる「二重詐欺」の被害が増えているとして、群馬県警サイバーセンターは2日までに、上州くん安全・安心メールで注意を呼びかけた。
同センターによると、店から「商品が欠品しているため、キャッシュレス決済で返金する」などとメールが届き、指示に従って操作すると、返金を受けられず逆に店側に送金してしまうという手口が多い。昨夏ごろから相談が急増しているという。
県消費生活センターにも、こうした手口で金をだまし取られたとして被害情報が寄せられている。20～40代の若い世代も狙われ、商品は美容用品やおもちゃ、バイクの部品など多岐にわたる。指示されるままにオンラインで現金を借り入れ、計70万円を送金してしまう例もあったという。
県警によると、こうした詐欺商品は①相場より極端に安い②振込先口座が個人名義③所在地に別会社が登録されている―などの特徴がある。対策として、出品元の店が実在するかを確認し、返金名目のメールやアプリ操作の指示には応じないことが重要だとしている。
