阪神OB・吉田義男氏、岡田監督を絶賛「12球団のMVP」

1985年、阪神タイガースを球団史上初の日本一に導いた吉田義男元監督が、4月3日におこなわれた『阪神タイガース実況CDマガジン』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)の発表会に出席。昨年日本一に輝いた岡田彰布監督の采配を絶賛した。

阪神で3度の監督をつとめたタイガースOBの吉田義男氏(4月3日・大阪市内)

マガジン創刊記念で実施されたトークショーにしっかりとした足取りで登壇した、現在90歳となった吉田氏。昨シーズン、38年ぶりとなる日本一を達成した岡田監督について、「もう言うことない。12球団のMVPですね。いちばん活躍したのは岡田監督じゃないですか」と手放しで賞賛し、「連覇は間違いない」と太鼓判を押した。

そして、プロ野球史上に残る名将たちの名を挙げつつ、「三原(脩)さん、鶴岡(一人)さん、西本(幸雄)さん、川上(哲治)さん。我々の時代だと、上田(利治)さん。森(祇晶)は8回優勝してるんです。あと落合(博満)と岡田。落合は完全試合を2人(山井、岩瀬の継投)でやったでしょ。あんなこと、落合じゃないとできない。現職としては岡田ひとりでしょうね」と、これ以上ない表現で、岡田監督を褒めちぎった。

現役時代、その華麗かつ俊敏な守備から「今牛若丸」と称された吉田氏。「私は体が小さくて、阪神一筋でプレーさせていただいたのは非常に幸せ。努力を続けていかないことにはいいプレーもできませんので、人のいないところで努力。職人といいますかね、そういう選手が数多く出てくるプロ野球界になって欲しい」とエールを贈った。

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