PARIS on the City! - ジャンルを超えて"良いものは良い"がコンセプトの主催イベント『春のパリまつり!』を新宿LOFTのホール&バーで開催!

『新宿LOFTの年末大感謝祭』でのライブ後、新メンバー加入が決まった

──早速ですが、前回・昨年の『パリまつり!』は初めて新宿LOFTでの開催でした。そのときはいかがでした?

明神:新宿LOFTのホール&バー、2つのステージをお客さんがスムーズに行き来できているのを見て、お客さんも飽きずに1日中楽しめたようだったのが一番良かったなと思ってます。自分たちも本当に楽しくやれましたし、続けてきて良かったなと思えましたね。まだまだこのイベントは大きくしていきたいし、アーティストもさらに巻き込んでいきたいと思っているので。

小林:出演バンドを誘うにあたって“新宿LOFTでやります”と言うと“ロフトでライブができるのは嬉しい”というミュージシャンの声が多かったのが、印象として強いですね。歴史のある会場で『パリまつり!』がやれるというのはすごく大きいことだなと思いましたね。

──PARIS on the City!としてのライブは、振り返ってどうでしたか?

明神:ベーシストがこの日で脱退するのでいろんな気持ちがある中でのライブだったんですけど、キーボード(川口ケイ/サポート)も入れて、いつもとは違って華やかに曲のアレンジもできて。盛り上がれて終われたのは良かったなと思ってます。

小林:自分はリードギターとして、サウンド全体のバランスを見て音を埋めたりするのを考えるんですけど、ケイくんがそういう役割で弾いてくれることによってより自由にギターを弾けたところがあって。だからケイくんもメンバーになって欲しいところなんですけど(笑)。

明神:ね、本当にそう!

小林:昨日、スタジオでみんなで練習しながらそんな話もしてるんですけどね(笑)。第5のメンバーとして信頼してますし、今回も参加していただくので、楽しみにしてて欲しいです。

──もうすぐ開催となる『春のパリまつり!2024』も5人編成でのライブですか!

小林:そうですね。新メンバーでベースの(イマ・)イマイくんがいて、ケイくんが参加する形でのライブはこれが初なので、それもまたすごく楽しみですね。

──今お名前が出た、イマイさんのメンバー加入は3月に発表があったばかりですよね。イマイさんが加入された経緯を伺うと?

明神:もともとは僕が関西にいるとき、(別バンドで)対バンをしていて出逢ってるんですね。それから僕が上京してPARIS on the City!を組んで、アコースティックイベントを月に1回やってるんですけど、そのイベントに来てくれて。物販で挨拶されて(イマイが)東京にいるのが分かって。それから前のベースが辞めて、新ベーシスト募集をかけたときに最初に応募してきてくれたのが彼だったんです。

小林:もともと(明神と)知り合いというのは、たまたまではあって。

明神:聞いたら、お客さんとしてPARIS on the City!のライブも何回か見に来てくれていたようで。PARIS on the City!を好きでいてくれるというのが一番大きいなと思って、“メンバーとして一緒にやらないか”ということになりました。

小林:(イマイのことを)“何か見たことあるなぁ?”って最初、思ったんですよね。そしたらライブを見に来てくれてたイマイさんだったし、明神さんとも知り合いだったっていうことだったんですよね。

明神:イマイくんのことをメンバーに誘ったのは新宿LOFT近くのドーナツ屋さんだったよね(笑)。

小林:昨年末、『新宿LOFTの年末大感謝祭』でサポートとして弾いてもらって、ライブが終わった後に(加入の)話をしましたね。

──メンバーとして、一緒に音を鳴らした感じというのは?

小林:まずやっぱり、上手いですね。望んだ通りのベースを弾いてくれるし、一緒にやりやすいです。

明神:僕はもともと仲が良かったというのはあっても、やっぱりやりやすいですね。

小林:イマイさん曰く、僕がギタリストとして(PARIS on the City!以外で)参加しているアーティストも好きだからその演奏動画を投稿してるんですけど、それをよく見てくれていて、けっこう好きみたいで。ルーツが近いというところが大きいのと、彼もけっこうオタク気質で“自分の好きな音楽はどういう構造でできているのか?”と編曲の観点から研究していって、編曲や作曲をDTMを使ってやってみたりするベーシストだったので。ベースを弾くだけでなく曲全体を見るという意味では今、新曲を作っているところでもありますし、かなり助かってますね。

──新生PARIS on the City!、アーティスト写真もイイ感じです!

明神:今後の方向性やテーマも出せた良いアー写になりました。ポップさもありながら、少し懐かしさもあるような雰囲気を表現しましたね。

小林:オレンジっぽくて一見、どこで撮ってるんだ? という謎めいた背景に、メンバーは各々が好きな、時代にとらわれない服を着る。背景が時代感を表すとすれば、その時代感にとらわれずに自分たちの好きなルーツをやっていきたい。時代に関係なく自分たちの好きなことをやりたい、古い音楽でも今それが好きならやりたいし、最新のものでもやりたいのであれば取り入れたい。それが裏テーマとしてあるアー写になっていますね。

明神:服に関しては“羽織りものを着よう”ということだけは決めてね、色とか他の打ち合わせはなく。そしたら(小林が)オレンジ色のジャケットを着るって話で、“オレンジは背景と被る!”って(笑)。

小林:あれは恥ずかしかったですね、PARIS on the City!でギターを弾くときはシュッとしたモードで行くぜ! って気合を入れてオレンジ色のジャケットを買ったんですけど、却下されちゃいましたね。何なら僕が率先してロケの場所も決めたはずなのに、背景がオレンジだったのをすっかり忘れてました(笑)。おっちょこちょいなんですよね。

──まさに新アー写で見る小林さんは“シュッと”しててクールなのかな? とイメージしてましたが、おっちょこちょいな面もある(笑)という。

小林:ちょっと自分の話になっちゃうんですけど、PARIS on the City!でギターを弾いてると楽しくなっちゃってニコニコしちゃうんですよ。でも、PARIS on the City!ではあくまでも明神が主役になって欲しいので、あまり目立ちたくないんですよね。だからシュッとしたモードで(笑)、アー写を撮ったんですよね。

仲が良い友達と休日にバーベキューをやるような『パリまつり!』

──“明神さんが主役で”という共通の認識の下、バンドをやっておられる。

小林:メンバー同士で具体的に話したことはないんですけど、そうだと思っていますね。僕らが一番好きなバンドがスピッツだったりMr.Childrenでメチャクチャ聴いてきたんですけど、(スピッツでは)草野マサムネさんがいて、そこに三輪テツヤ(Gt)さんがいる。かなり派手に見えるかもしれないですけど本当にプレイで支えていて、良い意味で職人で裏側にいる。あの感じがすごく好きなんですよね。だからメンバー各々、ドラム(阿久津信也)にしてもベースにしても、そう思っていると思ってます。

明神:曲作りでアレンジをどうするかとスタジオで詰めたりするんですけど、迷ったらまずみんなでスピッツを聴きますね。聴きながら“やっぱりここが良いよね”って言いながら。

小林:でも敢えて言うと、どんなにスピッツを目指してもスピッツにならないのがスピッツの凄さで、メチャクチャ好きなところなんですよね。カッコ良いし尊敬してるし、あんな音楽をやりたいっていう気持ちはあるんですけど、最終的にはPARIS on the City!になっていく…まぁ、それが楽しいんですけどね(笑)。

──それはバンドが目指すこころざしとして正しいと思いますけどね。スピッツにしかできない音楽があるように、PARIS on the City!にしか出せない音楽を突き詰めていくということは。

小林:そうですよね、ありがとうございます!

──そんなPARIS on the City!のリリースとしては、今の時期にぴったりな「さくらソング」(2023)が最新になりますが、ウェブサイトに「アルバム制作クラウドファンディングのお知らせ」が載っていて、いよいよ…! と思っていました。

小林:昨夏にメンバーが抜けて、(レコーディングを)サポートのベーシストにお願いするよりはできるならメンバーでやりたいなという思いを抱えながら、とりあえず曲だけはたくさん作ってはいました。メンバーも入ったのでようやくそれを今、ガンガン形にしている最中です。

──そうですか! 制作している音源、現時点ではどんな感じでしょう?

明神:新曲のうち1曲はもうライブでもやり始めてるんですけど、早くいろんな曲をお届けしたいなという気持ちでいますね。僕たち以外の楽器の音も入れたりして、さらに華やかなアレンジでお届けできたらなと思ってます。

小林:今まで楽曲は(メンバーの)4人で作ってスタジオに入ってそれから、ライブをしていく中ですり合わせていたんです。けど、演奏者としてだけではなくアレンジャーとしての観点からも、PARIS on the City!の曲はどうなのかな? というところでまだまだいろんな可能性があると思うし、クラウドファンディングをきっかけにまだ作ったことがないパターンで(楽曲制作を)やってみて、自分自身もまだ聴いたことがないPARIS on the City!の音源を聴いてみたいなという思いがあってとても楽しみですね。いちリスナーとして単純に明神の歌と歌詞が好きですし(笑)、今までの僕たちの楽曲にはない音色が入ると明神の歌がどういうふうに聴こえるのかな、というのを純粋に聴いてみたいなという思いです。

──新しい扉を開いたPARIS on the City!の楽曲がこの先、聴けそうですね。クラウドファンディングと言えばリターンですが、4月6日(土)『春のパリまつり!2024』の日に解禁予定とのことで、どんな情報かも楽しみです。では最後に、『春のパリまつり!2024』に向けた思いを聞かせてください。

小林:(出演する)りさバンドとキツネリに関しては僕がサポートで参加させてもらってまして、この日も彼らのステージではフルでギターを演奏させていただます。黒川(佑司/ユアネス)くんとは毎回アニソンをカバーするのをやっていたり、とかもありますし。

明神:コラボ祭りだよね。渡ケントさんのバックでPARIS on the City!メンバーが弾いたりとか。

小林:7セグメントに山崎あおいさん、時を唄えばとも何かあるかも…だし、ひたすらホールとバーを移動しますね(笑)、頑張ります!

──今、全ての出演者のお名前が出まして(笑)、つまりはPARIS on the City!の誰かしら、ステージにずっと出ずっぱりな1日になるわけですね。

小林:そうですね。でもすごく幸せなことでもありますし、仲間意識が強くなると言うのか、出演者の方々とより仲良くなれるので良いですね。それでPARIS on the City!として、(トリとして)最後に爆発的なライブがこれまでの『パリまつり!』でできているので、今回もそうなったら良いなと思ってますね。新体制をしっかり見せられるように頑張りますし、ケイくんも参加してくれるので“メガシンカPARIS on the City!”で、新曲ももちろんやりたいなと思ってます。

明神:僕らが唯一続けてきている『パリまつり!』は“祭り”なので、お客さんはもちろん、出演者も含めて皆で楽しくワイワイやって欲しいなって思います。その中で、僕たちPARIS on the City!の今後を、ちゃんとお客さんに見せつけられるような1日にならなくちゃいけないと思ってるので、全部ちゃんと放出できる1日にしたいなと思ってます。楽しみにして来てください。

小林:『パリまつり!』は、ロックバンドもいればシンガーソングライターもいる。前回はアイドルがいたけど今回はボカロPがいたり、これまでジャンルにこだわることなく“良いものは良いよね”っていうコンセプトでやってきた祭りですので、見に来てくれれば全てが必ず良い出会いになるっていうPARIS on the City!からの提案でもあって、新しい音楽との出会いという意味でもぜひ見に来て欲しいです。僕ら、出演者の音楽がメチャクチャ好きですし、この日は何と言うか…新宿LOFTのスタッフさんも含めて、仲が良い友達と休日にバーベキューをやるような気持ちなんですよね(笑)。このカルチャーをずっと残していきたいので、黒字になるようにみなさんぜひ来てください!

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