地域をつなぐ樹齢450年の「孝子桜」 宇都宮・城山西小に卒業生ら集う

とちぎテレビ

宇都宮市の城山西小学校でこのほど、恒例の「孝子桜まつり」が開かれました。

コロナ禍が一段落したことで5年ぶりに2日間開催され、卒業生や地域の人たちでにぎわいました。

城山西小学校のシンボル「孝子桜」。宇都宮市の天然記念物に指定されている樹齢およそ450年のシダレザクラで、高さは8メートルほどあります。

今年は開花が遅れましたがまつりの期間中は天気に恵まれ、次々と花が咲き、訪れた人たちを迎えました。

城山西小学校は児童の数が減少し、一時は廃校の危機にありましたが、学校を残したいという地域の力で危機を乗り越え、現在では市内全域から通学できる「小規模特認校」として、多くの子どもたちの『学びの場』になっています。

まつりに合わせて、多くの卒業生たちが孝子桜に会いに訪れ、PTAや地域の人たちも売上の一部が寄付されるオリジナルグッズの販売したり、ボランティアで参加したり、自分たちの学校を大切に見守ります。

5年ぶりに2日間の開催となった今年、体育館では児童による劇団古賀志が「孝子桜」をモチーフにしたオリジナルの演劇を披露。訪れた人たちが児童たちののびのびとした演技に見入っていました。

実行委員長の北條将彦さんは「サクラもかつては5年で枯れてしまうと言われたが、みんなの努力でこうして残ってくれた。そして残っていればこんなにたくさんの人が花を見に来てくれる。これからも大切にしていきたい」と話していました。

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