鳩山元首相、裏金議員の処分基準に疑問「500万円で足切りとはどういうことだ」「少額なら許される?」

鳩山由紀夫元首相が3日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党の政治資金問題で不記載が明らかになった議員の処分対象者が「過去5年間で500万円以上」だったことについて、「500万円で足切りとはどういうことだ」などと自身の見解を綴った。

自民党の茂木敏充幹事長は1日、39人を処分対象にすると公表し、その内訳として「不適切な記載の金額が過去5年間で500万円以上と多額に上った者」の存在も挙げた。なお、会計責任者が立件された岸田派会長だった岸田文雄首相と不出馬表明した二階俊博元幹事長の処分は見送られる方針という。

こうした動きを受け、鳩山氏は2日付のX投稿で「自民党は裏金問題で処分をするようだが、500万円で足切りとはどういうことだ。窃盗も脱税も少額なら許されることになるのか。」と疑問を呈した。

さらに、同氏は「派閥と言っても自民党ではないか。自民党の指導者たち、総裁、幹事長には処分はないのか。一般にはなかなか通じない身の処し方である。」と指摘した。

なお、立憲民主党の安住淳国対委員長は昨年11月、自身の政治資金パーティーで30万円の記載漏れがあったことを明かしている。「私の責任だ。申し訳ない」と国会内で記者団に向けて陳謝のコメントを語ったが処分などは受けていない。安住氏の資金管理団体は訂正を届け出ている。

鳩山氏の投稿に対して、Xユーザーからは「少額とはいっても、日本人の平均所得とほぼ同じですよね」「月のお小遣いいくらでしたっけ?」といった声が続いた。

(よろず~ニュース編集部)

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