特殊詐欺の被害者9割以上「相談せず」

2023年県内で確認された特殊詐欺は、過去最高の被害額となるなど拡大しています。

その被害者の9割以上が、誰にも相談していなかったことが、県警の調査でわかりました。

県警では、去年県内で確認された特殊詐欺事件の被害者と被害に遭う前に警察に相談した人合わせて約1500人にアンケートを行いました。それによりますと、犯人からの接触があった際に誰かに相談したと答えた人の割合は被害者の6.8%にとどまり、9割以上の人が、誰にも相談していなかったと答えました。

一方、被害を未然に防いだ人では4割以上が家族や警察などに相談していたということです。

また、被害を防ぐ対策を講じているか尋ねたところ被害者は半数以上が「とくに対策をとっていない」と答えているのに対し被害を免れた人では、7割が電話に着信番号を表示する機能を設定するなど何らかの対策を取っています。

警察では、3月から運用を始めた県警公式アプリ「ナポリス」などで特殊詐欺の手口を知っておいたり怪しい電話を受けた時のため相談する人を事前に決めておいたりするよう呼び掛けています。

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