飛騨路に春の訪れを告げる「飛騨生きびな祭」が3日、高山市一之宮町の飛騨一宮水無神社で行われ、おひなさまに扮した女性と、稚児や神社氏子ら約140人が華麗な平安絵巻を繰り広げました。
「飛騨生きびな祭」は、養蚕の繁栄と女性の幸せを願って1952年に始まり、今年で71回目を迎えます。
祭りの主役の生きびなには、飛騨各地の18歳から24歳の未婚女性9人が選ばれました。
あいにくの雨で祭りの呼び物の生きびな行列は中止になりましたが、神社本殿の回廊を裃姿の氏子や稚児らとともにしとやかに練り歩き、観光客らが盛んに写真を撮っていました。
※后役の大学生 村上夢さん
「一生に一度あるかないかの貴重な機会で、后という役を務めさせていただいたことを、とてもうれしく思うのと同時に誇りに思います」
※内裏役の大学生 外筬真琴さん
「伝統的な行事に参加できたことを誇りに思います。両親や祖母も喜んでいたので親孝行や祖母孝行になったと思います」