今季の3ポイント成功率は№1シューターのカリーを上回る41.7%。不惑を前に進化を続ける“キング”レブロン<DUNKSHOOT>

ロサンゼルス・レイカーズの大黒柱レブロン・ジェームズは、不惑を前に衰えを見せるどころか、進化を続けている。

キャリア21年目、39歳のレブロンは、今季ここまで66試合の出場でリーグ13位の平均25.4点、7.3リバウンド、同6位の8.1アシスト、フィールドゴール成功率53.6%、3ポイント成功率41.7%、フリースロー成功率75.2%、4回のトリプルダブルを記録。現地時間3月2日のデンバー・ナゲッツ戦では、NBA史上初となる通算4万得点を達成した。

NBAの“キング”は依然としてハイレベルなプレーを披露しているが、特筆すべきは3ポイント成功率の高さだ。昨季の32.1%(121/377)から10%近く上昇させ、41.6%(143/434)はリーグ20位にランクイン。これはカイリー・アービング(41.1%/ダラス・マーベリックス)や、史上最高のシューターと称されるステフィン・カリー(40.3%/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を上回る数字だ。
月別の成功率を見ると10月、1月は3割台も、11月:42.0%(37/88)、12月:43.3%(26/60)、2月:46.0%(23/50)、3月:45.5%(25/55)と4か月で4割超えをマーク。40得点を奪った3月31日のブルックリン・ネッツ戦では自己最多タイの9本成功に加え、成功率も90%と圧巻のパフォーマンスを演じた。

レブロンはマイアミ・ヒート在籍時の2012-13シーズンに40.6%(103/254)を残してリーグ28位にランクしたものの、4割以上&TOP30入りはこの1回のみ。今シーズンの平均試投数(5.3)は18年のレイカーズ加入後では最少となっているが、シーズン6試合を残した段階で成功数はキャリアで4番目に多く、自身2度目の150本超えも視野に入れる。

なお、今季のレイカーズはレブロンが5本以上3ポイントを決めた試合で4戦全勝、成功率5割以上では19勝5敗と好成績を残している。現在ウエスタン・カンファレス9位とプレーオフ争いの真っ只中にいるチームにとって、エースの長距離砲は2年連続のポストシーズン出場を実現するための重要なポイントなりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

© 日本スポーツ企画出版社