キノコ専門店を引き継ぐのはペットホテルの運営会社 高齢化や少子化で事業承継のカタチを模索 岩手・花巻市

花巻市東和町にある山菜やキノコの専門店が事業承継を行うことになり、3日引き継ぎが始まりました。新たな運営会社は、盛岡市のペットホテルなどを運営する企業です。

花巻市東和町の土沢商店街にある、「きのこやおいよ」は、店主の及川忍さんが、2002年に始めた店で、地域で採れた山菜やキノコを扱っています。県外からの引き合いも多く業績は順調でしたが、現在79歳の及川さんの体力的な理由から事業を第三者に引き継ぐこと決めました。

(きのこやおいよ 及川 忍 さん)
「売り手と買い手、両方の思いがあるので、簡単にやめられないなという思いなんです。両方の思いをつなげる方に承継してもらいたい」

新たに店を運営するのは、ペットホテルの事業などを行っている盛岡市の2WAY(ツーウェイ)という会社です。両者は、岩手県事業承継・引継ぎ支援センターの仲介で出会いました。

(2WAY 佐藤 陽一 社長)
「元々私の曽祖父がここのエリアの出身でして、ここで旅館業を営んでいたので、自分にとってゆかりのある地なんだなという思いからここを引き継ごうと決めました」

2WAYの佐藤さんは、店舗の営業を続けながら、今後1年をかけて及川さんの知識や技術を学び事業を引き継いでいくことにしています。

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