「ヴィエナ」で知られるウルトラヴォックスのクリス・クロスが71歳で死去 詳細明かさず

英ロックバンド・ウルトラヴォックスのベーシストだったクリス・クロスが死去した。71歳だった。1日夜、先月25日にクリスが他界した事が確認された。詳細は明らかにされていないが、クリスの訃報に大きなショックを受けている元バンド仲間のミッジ・ユーロは、フェイスブックに悲しみのメッセージをこう綴っている。「僕らは一緒に仕事をし、一緒に演奏し、一緒に音楽を作り、ビデオを監督した」「僕たちはすぐに友達になれたし、ウルトラヴォックスの仲間でもあった。何年も離れていても、まるでその間の年月が存在しなかったかのように、すぐにまた再開することができた。君はバンドをまとめる接着剤だった」「君は狂気の中の論理であり、僕たちの人生の狂気だった。君と知り合えて、一緒に成長できてよかった。古き友よ、君は愛され、そして惜しまれるだろう」

また、同バンドのキーボーディストだったビリー・カリーも「やあ、みんな。クリスのニュースを聞いて本当に残念でとてもショックを受けている。素晴らしい時間を一緒に過ごした。ほとんど笑っていたよ」と声明で語っていた。1952年にロンドンで生まれたクリス(本名クリス・アレン)は、1974年にジョン・フォックス、スティーヴィー・シアーズ、ドラマーのウォーレン・カン、ビリー・カリーと、タイガー・リリーというバンドを結成するまで多くのグループで演奏していた。後にバンド名をウルトラヴォックスに改名、初期の頃フロントマンを務めていたジョンがソロキャリアを追求するため1979年に脱退し、後任にミッジが加入した。

クリスは、翌年同バンドがリリースし大成功を収めた4枚目のアルバム『ヴィエナ』で、アイコニックなタイトル曲のほか『ダンシング・ウィズ・ティアーズ』や『リープ・ザ・ワイルド・ウインド』などを共作していた。

1980年代後半に同バンドは徐々に離れていったものの、2009年の再結成ツアーのために再び集結、2012年に最後のアルバム『ブリリアント』がリリースされた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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