行ってみたい桜の名所、弘前公園が全国1位 ウェザーニューズ調べ

 民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)が行った花見に関する全国調査で、弘前公園(青森県弘前市)が「一度は行ってみたい桜の名所」の1位となった。52品種、約2600本の桜が咲き誇る弘前公園の知名度が高いことが改めて示された。

 調査はスマートフォンのアプリを通じて2月下旬から3月上旬にかけて実施。回答した6124人中、弘前公園が1259票を集め、奈良県吉野町の吉野山(1199票)を抑えトップとなった。3位が福島県三春町の三春滝桜(340票)だった。

 弘前市公園緑地課の鳴海淳課長は「弘前公園の桜は、一つの花芽に多くの花がつくのが特長。その美しさが全国的に知られているのではないか」と話した。

 花見の予算の質問(回答数8137人)では、全国平均額が2831円と、新型コロナウイルス禍前の2019年(2728円)を上回った。県別では、青森県が3375円で4位(昨年5位)。1位は山梨県の3688円だった。

 「花見に行く予定」と答えた人は52%で、花見旅行を「する」と回答した人が14%と昨年の7%から倍増した。ウェザーニューズの担当者は新型コロナの5類移行から1年近くたち「旅行を考える人が増えたのでは」と分析している。

 宴会を「する」と回答したのは5%で、昨年の4%とほぼ同じだった。

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