小林製薬が販売した紅麹を含む食品をめぐり、死亡を含む健康被害が出ている問題で、島根県で新たに3件の健康被害の相談が寄せられていたことが分かったほか、鳥取県でも初めての健康被害の疑いが、3日報告されました。
鳥取県 平井伸治知事
「このサプリを摂取した1名の方が健康上の不調を訴えられまして、受診していたということが判りました。」
健康被害の疑いがあるのは県内に住む50代の女性で、去年12月から先月にかけて小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を摂取していましたが、背中の違和感や尿の増加などの症状が出ているということです。
鳥取県は、症状と製品との因果関係は不明としています。
この女性は、1日大阪市役所から県に調査依頼があった患者3人のうちの1人でした。
鳥取県は、鳥取市保健所も含めて県内の保健所に健康被害があった人への対応チームを置き、医療機関受診の案内などフォローアップができるよう体制を整えました。
また県民に対しては、自主回収の対象となっている食品をホームページなどで確認し口にしないよう呼び掛けるとともに、異変があった時は保健所などに相談するよう案内しています。
一方、島根県では、3日新たに健康被害に関する3件の相談が寄せられていたことが分かりました。これで島根県での相談件数は7件となりました。
島根県で新たに分かった3件は、50代の男女が1人ずつと60代の男性1人の合わせて3人で、「紅麹コレステヘルプ20日分」などを摂取していて、50代男性は「頻尿」、50代女性は「腹痛・頻尿・便秘」、60代男性は「倦怠感・尿の泡立ち」の症状が報告されています。
島根県も、症状と製品との因果関係は不明としていますが、不安がある場合は、最寄りの保健所に相談するよう呼び掛けています。