教職員や保育士の負担軽減へ 天理市 子育て応援・相談センター設置

教職員や保育士の業務負担の軽減に繋げようと保護者からの相談などを受け付ける全国でも珍しい専用窓口がこの程天理市内に設置され、3日、開所式が行われました。

子育て応援・相談センターほっとステーションは市内の小中学校や保育施設などに子どもが通う保護者からの意見や相談などを一元的に担うものです。

3日の開所式では並河市長が「先生が子どもたちに向き合うことに集中する時間をつくり学びや保育の質を高めていきたい」と挨拶しました。4月1日から運用が始まったセンターでは校長や園長の経験者のほかに、臨床心理士などの専門スタッフチームが常駐していて保護者からの相談などを電話やメールで受け付け、必要に応じて学校などと連携を図ります。また、専門スタッフと面会する相談室も併設されています。市によりますと自治体が一元的に保護者対応にあたる今回の取り組みは、全国で初めてだということです。

市が2023年度、教職員や保育士を対象に行ったアンケートではおよそ8割が、保護者対応に負担を感じていることがわかっており、負担軽減することで教育や保育の充実を目指します。

天理市 並河市長

「教育現場だけで解決できないことというのはたくさんあります。ぜひ何かお困りのことであったりとか疑問に感じてらっしゃることがあれば、先生方にぶつけていくというよりもまずはこのほっとステーションにご相談いただきたいと思います。」

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