約300年続く伝統行事「おどり花見」が4月3日、千葉県の成田山新勝寺で披露され、まちの女性たちが踊りを奉納しました。
成田山新勝寺の参道沿いにあたる旧成田町の住民に、約300年前の元禄年間の頃から伝わるとされる「おどり花見」。
毎年4月3日に行われ、お花見を兼ねて新勝寺周辺の神仏に詣で、五穀豊穣のほか、疫病などの災いの退散を祈願しながら、一日中、踊りにあけくれることからこの名で呼ばれます。
今年はあいにくの雨のため、大本堂の賽銭箱の前で行われ、当番町となった花崎町の女性と子ども計約40人が参加しました。
女性たちは、太鼓の音や歌を響かせ、「弥勒踊り」と呼ばれる伝統的な踊りを奉納しました。
花崎町の担当者によりますと、2024年の参加人数は7年前の当番町のときよりも半減しているほか、参加者の平均年齢は65歳近くと高齢化が進んでいるということです。
なお、「おどり花見」は、県の無形民俗文化財にも指定されています。