「リニアへの邪魔が“自慢話”」「職業差別発言撤回せず」辞任表明の川勝知事“トンデモ会見”に国民あ然

4月3日、記者会見で正式に辞職を表明した静岡県の川勝平太知事(写真・共同通信)

4月3日、静岡県の川勝平太知事が会見を開き、辞職を正式に発表した。

川勝知事は冒頭、4月1日の新職員への訓示での、職業差別ともとれる発言について説明。「新規職員として採用した職員への激励、励ましの言葉」だったと述べ、「とくに第一次産業――農業、酪農、水産業、もっとも大事にしてきた産業でありますので、そういう方たちの心を傷つけたのであれば、誠に申し訳なく、心からお詫びをいたします」と陳謝。「どうか、自分のお仕事に誇りと使命を持って、続けてください」と呼びかけた。

川勝知事はその後、辞任に至った理由について説明。「東アジア文化都市」関連事業など、知事としての実績をあげたうえで、「いちばん大きかったのは、リニアです」と明言した。

「南アルプスの水、生態系、環境を守ることに心を砕いてきた。JR東海と真摯な対話を続けてきた」結果、JR東海がリニア開業を正式に2027年から後ろ倒しにしたことで、「大きな区切りを迎えた」ことが、辞任へとつながったと説明した。

「要するに、リニアの開業を大幅に遅らせることが正式に決まったことで、辞任を決めたということです。会見では、リニアについて自慢げに、10分以上も長々と説明。開業目安が2027年以降になったことを『くびきが外れた』など、相変わらずの身勝手な解釈を繰り返し、記者たちをあきれさせました。

また、辞任の引き金となった職業差別発言については、撤回しないと回答。絶対に自分の非を認めないという姿勢も、相変わらずでした」(週刊誌記者)

この会見はワイドショーやネットなどで生中継され、多くの人が視聴。SNSには

《リニア邪魔したことを「素晴らしい功績」かのようにずーっと話してる》

《川勝知事の会見開いたんだけど、リニア反対武勇伝やってた。なんだこれは》

《川勝なんも反省してなくて草。謝罪は一瞬で、延々と自分の功績アピールしてるだけじゃん。しかも開業延期が目的ってはっきり言っちゃってるし水なんかどうでもいいっ言ってるようなもん》

《川勝、謝罪会見まで上から目線。「職業に誇りを持ってください」とは何事だ。貴様に言われる覚えはなど誰もない》

など、あきれ返る声が多数、みられる。

辞任の時期は、6月の県議会定例会を経てだというが、「一刻も早く辞任すべき」との意見も――。

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