犬に『じゃがいも』絶対NGな与え方4つ 食べさせても問題がない量や注意点

犬に「じゃがいも」絶対NGな与え方

じゃがいもは、ビタミンB1やビタミンC、カリウムや食物繊維などを含んでおり、犬に与えても大丈夫な野菜です。甘味があり、犬も好んで食べるのではないかと思います。

じゃがいも100gあたりのカロリーは76kcaで、さつまいも100gあたり131lkcalと比べると、低糖質かつ低カロリー。そのため、ごはんのトッピングやおやつにも適しているのではないでしょうか。

注意しなければならないのは、犬へのじゃがいもの与え方です。

そこで今回は、犬に「じゃがいも」を与える場合の絶対NGな与え方について解説します。愛犬にじゃがいもを与えたいと思った際にはぜひ参考になさってください。

1.生のじゃがいも

犬に生のじゃがいもを与えることは、絶対にNGです。

じゃがいもは生のままだと消化に悪いため、犬が下痢をしたり嘔吐をしたりする原因になってしまうことがあります。

犬にじゃがいもを与える場合は、「茹でる」「蒸す」「焼く」など、十分に加熱してから与えるようにしましょう。

2.発芽しているじゃがいも

犬に発芽しているじゃがいもを与えるのは、絶対にNGです。

じゃがいもの芽には、「ソラニン」や「チャコニン」という毒素が含まれており、犬が食べると食中毒を引き起こす可能性があります。

じゃがいもから芽が出てしまっているときは、加熱する前に芽を完全に取り除いてください。芽が出ていた部分は、過食部分も含めて多めに取り除くと安心です。

不安なのであれば、犬にはじゃがいもの真ん中の部分だけ与えるか、芽の出ていないじゃがいもを選んで与えましょう。

芽の毒素は、人間が食べた場合にも食中毒を引き起こす可能性がありますので、飼い主さんも食べないようにしてください。

3.皮が緑に変色したじゃがいも

犬に皮が緑に変色したじゃがいもを与えるのは絶対にNGです。

緑に変色した皮には、芽と同様、ソラニンやチャコニンという毒素が含まれており、犬が食べると食中毒を引き起こす可能性があります。

じゃがいもの皮が緑に変色してしまったときは、皮をむいた後、さらに過食部分も含めて多めにむくと安心です。過食部分の白い部分が出れば大丈夫です。

不安なのであれば、犬にはじゃがいもの真ん中の部分だけ与えるか、皮が緑に変色していないじゃがいもを選んで与えましょう。

また、未熟なじゃがいもは毒素を含む場合があるため、犬には成熟したじゃがいもを与えるようにしましょう。

じゃがいもは、光に当たることで緑に変色しますので、冷暗所で保管するのがおすすめです。

4.味付けがされたじゃがいも

犬に味付けがされたじゃがいもを与えるのは、絶対NGです。

  • ポテトサラダ
  • フライドポテト
  • ポテトチップス
  • 肉じゃが

人間用のじゃがいもを使ったごはんやおやつをちょっとだけ…という与え方は絶対にしてはいけません。

犬にじゃがいもを与えるときは、味付けがされていない状態で与えるようにしましょう。

犬に与えてもいいじゃがいもの量と注意点

ご存じの通り、じゃがいもは炭水化物です。犬に与えすぎると、糖質過多や肥満の原因になります。

総合栄養食を与えているのであれば、トッピングやおやつとして与える分の摂取カロリーは、1日の総摂取カロリーの10%以内が理想です。

アレルギー症状に注意

じゃがいもを食べたことによるアレルギー症状に注意しましょう。痒み・下痢・嘔吐などを引き起こす可能性があります。

じゃがいもを初めて与えるときは少量にし、アレルギー症状の有無をしっかりと確認しましょう。

大きさに注意

加熱するとやわらかくなるじゃがいもですが、丸ごと与えるのはやめましょう。喉に詰まらせてしまう可能性があります。

小さくカットして与えたり、マッシュポテトのように潰して与えたりしましょう。

まとめ

犬にじゃがいも絶対NGな与え方を解説しました。

  • 生のじゃがいも
  • 発芽しているじゃがいも
  • 皮が緑に変色したじゃがいも
  • 味付けがされたじゃがいも

犬にじゃがいもを与えるときは、「茹でる」「蒸す」「焼く」など、十分に加熱する必要があります。

じゃがいもを食べた犬が体調を悪くしたときは、すぐに動物病院へ行きましょう。いつ、どれくらいの量を食べたのか、食べてからどれくらいの時間が経って症状が出たのかなど、獣医師に伝えましょう。

(獣医師監修:平松育子)

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