教員の不適切指導を苦に自殺未遂、市民らが第三者委設置求め署名提出

守山市教育委員会に署名を提出する大西さん(右)=市役所

 滋賀県守山市内の中学校に通っていた元生徒が教員の不適切な指導を苦に自殺未遂した問題で、市民らが3日、第三者委員会の設置や原因究明などを求める署名を市教育委員会に提出した。

 署名を提出したのは同市の英会話スクール代表大西由紀子さん(48)。先月からオンラインで署名を募り1102筆が集まった。

 元生徒とその保護者と市教委を訪れた大西さんは、署名を飯島秀子教育部長に手渡した。飯島部長は「つらい思いをさせたことを深くおわびします」と改めて謝罪した。

 大西さんは「元生徒と家族は長い間苦しんでいる。市民の不信を払拭すべく努力してほしい」と述べた。元生徒は、教員に似た人を見かけるだけで殺されるのではないかと恐怖を感じていると語り、「授業中にみんなの前で怒鳴られたり、話を聞かずに決めつけて怒られたりしたことなどが忘れられず、苦しんでいるのを知ってほしい」と訴えた。

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