JR焼津駅の線路内に車が立ち往生 東海道本線が3時間半ストップし1万5000人余りに影響が

1日、JR東海道線の線路に車が進入した事故。運転再開までに3時間以上。新年度初日の帰宅の足に混乱をもたらしました。

乗客:
「用宗駅でずっと待っていた。3時間ちょっとくらい」

新社会人:
「入社式があったので、焼津駅に来たら… 止まってました」

新年度初日の1日、前代未聞の事故が発生しました。

片山真人アナウンサー JR焼津駅 午後5時半ごろ
「JR焼津駅です。車がフェンスを乗り越えて、線路のところまで入ってきてしまっている」

線路に進入し、立ち往生した車。現場は“道路”もなければ“踏切”もないマンションの敷地内。一体何が起こったのでしょうか。

片山真人アナウンサー
「午後7時になりました。JRによると運転再開のめどの時間となりましたが、車の撤去作業は難航しているようです」

1日午後4時ごろ、JR焼津駅の非常ボタンが押され職員が状況を確認したところ、線路内に進入した普通乗用車を発見しました。

車を運転していた70代男性:
「アクセルとブレーキを踏み間違えてフェンスを突き破った」

車を運転していたのは、焼津市に住む70代の男性。線路沿いの駐車場に車を駐車する際に、「アクセルとブレーキを踏み間違えてフェンスを突き破った」と話しているということです。この事故で、JR東海道線は静岡から掛川駅間の上下線で運転が見合わせに。多くの通勤・通学客の帰宅に影響を与えました。

片山真人アナウンサー 午後7時10分すぎ:
「今、クレーン車で後輪が下げられた。これでほぼ出たという判断なのかもしれません。事故発生から3時間あまり、ようやく車が撤去された」

午後8時前には運転を再開。

車と列車の接触はなく、けが人などは出ませんでしたが、3時間半にわたる運転見合わせによって新年度初日からJR東海道線は大混乱となりました。

新社会人:
「入社式があって、懇親会が終わって焼津駅に来たら停まっていた。友達か誰かに迎えに来てもらえるか考え中」

中にはこんな乗客も…。

乗客:
「用宗駅でずっと待っていた。電車の中に乗っていた。(電車の中で)2時間待ってその後に外で1時間待った」

JR東海によりますと、この事故で1万5000人余りに影響が出たということです。

© 静岡朝日テレビ