先制のC大阪が無敗継続も、柏が推進力見せ追い付きドロー【明治安田J1第6節】

3日、明治安田J1リーグ第6節の柏レイソルvsセレッソ大阪が三協フロンテア柏スタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。

柏は昨季の低迷が嘘のように堅守速攻がはまり、2勝2分け1敗で9位に付ける。対して2位のC大阪は、前節湘南ベルマーレ戦の勝利で、クラブ史上初のJ1開幕5戦無敗を達成した

好内容を伴って相まみえる両者はともに前節からスタメンを1人変更。柏は木下康介に代わり、島村拓弥が加入後初、すなわちJ1初先発を飾る。C大阪はルーカス・フェルナンデスに代えてジョルディ・クルークスを起用した。

序盤から攻勢に出るのはホームの柏。5分、最終ラインからのシンプルなフィードで山田雄士が裏へ抜けながらうまく頭で落とし、細谷真大がボックス内からシュートを放つ。だが、C大阪もGKキム・ジンヒョンが好セーブを披露。前節に続き、カギを掛ける。

すると、受け身の時間が続いたC大阪が少ないチャンスを生かして試合を動かす。登里享平のフィード1本で左の深い位置をカピシャーバが取り、グラウンダーで折り返すと、飛び込んだレオ・セアラと古賀太陽が交錯。一時は流されたが、VARからの進言とオン・フィールド・レビュー(OFR)の結果、中村太主審はPKをC大阪に与える。これをレオ・セアラがGKの逆を突いて決め、19分にC大阪が先制に成功した。

お株を奪われる攻撃で先手を取られた柏だったが、1分も経たぬ間に同点ゴールを奪取。右の高い位置で白井永地が相手のパスを引っ掛け、こぼれ球を拾った島村が得意のドリブルでボックス右へ侵入し、丁寧なラストパスを送ると、これをマテウス・サヴィオが蹴り込んだ。

畳み掛けたい柏は25分、CKのこぼれから山田雄士のミドル、さらには白井が足を振る。C大阪も右サイドをえぐり倒したジョルディ・クルークスが自ら左足で狙い、GKが弾いたボールを登里が叩くも、枠の右へ外れた。

C大阪は42分にもクルークスの好クロスからレオ・セアラのヘディングを導き、さらに奥からは助っ人2人が飛び込むなど、オフサイドにはなったが迫力のある攻撃を見せた。

タイスコアで迎えた後半は60分を過ぎて両チームがチャンスを作り、C大阪は柴山昌也が切れ込んでの左足を見せれば、66分の柏は左サイド深い位置のスローインからロングスローと見せかけ、山田がボックス左からのチップシュート。GKキム・ジンヒョンが触ってクロスバーを叩き、跳ね返りを島村が狙うもクロスバーを越える。

80分には途中出場の戸嶋祥郎の右足ミドルが枠を捉えるなど、終盤まで足の止まらなかった柏だが、互いに次のゴールは生まれず、1-1の引き分けに終わった。

柏レイソル 1-1 セレッソ大阪
【柏】
マテウス・サヴィオ(前20)
【C大阪】
レオ・セアラ(前19)

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