荒木遼太郎、松木玖生のゴールでFC東京が逆転勝利! 浦和はチアゴ・サンタナのゴラッソ活かせず【明治安田J1第6節】

ゴールを決めた松木玖生(左)と荒木遼太郎[写真:©超ワールドサッカー]

3日、明治安田J1リーグ第6節のFC東京vs浦和レッズが国立競技場で行われ、ホームのFC東京が2-1で勝利した。

ホームのFC東京は5試合を終えて1勝と勝ち切れておらず、前節の川崎フロンターレとの多摩川クラシコは、GK波多野豪の退場もあり0-3で敗北。国立競技場で2試合ぶりの白星を目指す。中3日での今節はスタメンを大きく入れ替え、俵積田晃太、安斎颯馬が先発に名を連ね、最終ラインも土肥幹太、エンリケ・トレヴィザン、中村帆高の3名が先発。ゴールマウスは野澤大志ブランドンに託された。

対する浦和はここまで2勝2分け1敗。ペア・マティアス・ヘグモ監督新体制ながら、しっかり上位に食らいついている。前節はアビスパ福岡相手に2-1で逆転勝利。移籍後初ゴールを決めた渡邊凌磨が前線に入り、左サイドバックにはスタートから大畑歩夢が起用された。

試合が始まるとキックオフ直後から攻め込んだFC東京。荒木遼太郎、安斎、俵積田が立て続けにシュートを狙う。

浦和も5分、チアゴ・サンタナの最終ライン裏への抜け出しを見逃さなかったマリウス・ホイブラーテンがスルーパス。チアゴ・サンタナはGK野澤との一対一を迎えたが、間合いがなかったことからシュートは正面を突いた。

先にネットを揺らしたのはFC東京だった。12分、左サイドから崩してポケットを取ると、俵積田のマイナスのパスに走り込んだのは高宇洋。右足ダイレクトシュートを突き刺したが、VARとオンフィールドレビュー(OFR)によるチェックの結果、直前に相手選手を倒した松木玖生のファウルが取られ、ゴールは取り消しとなった。

一方、攻めあぐねる浦和だったが、24分にスーパーゴールから先制する。チアゴ・サンタナが自陣中央付近でボールを奪うと、ハーフウェーライン付近まで持ち上がり、すかさず左足ロングシュート。GK野澤の頭上を越えたボールがそのままネットを揺らした。

畳み掛けたい浦和は29分にも決定機。カウンターから左サイド駆け上がった渡邊にボールが渡り、右足カーブシュート。ゴール右隅を捉えたが、GK野澤がファインセーブで防いだ。

直後、今度はFC東京の速攻。荒木のファーへのクロスに安斎が飛び込んだが、左サイドネットを外側から揺らすにとどまった。

そんな中、FC東京は32分にアクシデント発生。中村帆高が負傷交代となり、白井康介が右サイドバックに入る。

その後は両チーム攻めあぐね、大きなチャンスはないまま前半終了。アウェイチームの1点リードで折り返した。
後半に入ると、前半同様FC東京が積極的な立ち上がり。俵積田が自らシュートまで持ち込むと、荒木もボックス手前左の直接FKからシュート。こちらは枠を捉えるも、GK西川周作のファインセーブに防がれる。

しかし、良い流れのFC東京はそのまま同点弾をゲット。50分、バングーナガンデ佳史扶が左サイド深い位置を取ると、マイナスへパス。これを受けた荒木が右足を振り抜き、ゴール左下を射抜いた。

さらに58分、FC東京が逆転に成功。俵積田が左サイドからクロスを上げると、ゴール前に飛び込んだのは松木玖生。左足ボレーで蹴り込んだ。

一転して追いかける形となった浦和は、岩尾憲に代えて中島翔哉をピッチに送り出す。先に途中投入されていた松尾佑介、大久保智明と共に前線に変化を加える。

対するFC東京は、左ポケットでロングボールを収めた俵積田に追加点のチャンスが訪れるも、カバーに入った佐藤瑶大がシュートをブロック。浦和は難を逃れる。

両チームともに交代カードを切りながら試合は終盤へ。86分のFC東京はセットプレーの流れからエンリケ・トレヴィザンがシュート性のクロスを送るも、飛び込んだ安斎の足にはわずかに届かない。

後半アディショナルタイムの浦和は伊藤敦樹のミドルシュートが枠を捉えたが、GK野澤が横っ飛びで弾き出す。FC東京はそのまま同点ゴール許さず逃げ切り、今シーズン2勝目をあげた。

FC東京 1-2 浦和レッズ
【FC東京】
荒木遼太郎(後5)
松木玖生(後13)
【浦和】
チアゴ・サンタナ(前24)

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