【新日本】YOHがSHOから直接フォール勝ち 腹話術方式で両国決戦の「正々堂々」誓い合うもベルトは没収

SHO(右)からフォール勝ちを収めマイクを握るYOH

新日本プロレス3日の後楽園大会で、YOH(35)はIWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)から直接フォール勝ちを収めベルト奪取に弾みをつけた。

YOHは4月6日両国国技館大会で、かつて名タッグ「ロッポンギ3K」を結成した元パートナーに挑戦する。SHOが初戴冠を果たした2月札幌大会以降、ベルトを持ち脱げするというあるまじき行為を続けている。

この日の大会では海野翔太と組んでSHO、成田蓮組と激突した。試合前にマイクを握ると「違うの。盗むつもりなかったの本当は。ただこれかけてSHO君と試合したかったんだって」と弁明。「約束してくんない? もしSHO君がこれ以上反則しないんだったら、今日このベルト返してあげる。どう?」と王者に問いかけた。SHOもこれを了承し、晴れてベルトが王者に返還された。

もちろんSHOがこんな約束を守るわけもなく、試合が始まれば反則を連発。トーチャーツールこそ逃れたものの急所攻撃を浴びて窮地に陥った。

しかしベルトでの殴打を回避すると、トラースキックで反撃。海野が成田にトルネードDDTを決めてH.O.Tを分断し、最後はYOHが必殺のDIRECT DRIVEでSHOを沈めてみせた。

試合後のリングでマイクを握ったYOHは「嘘つきじゃん、SHO君。反則しないって言ったよね? 両国の大会は反則なしで正々堂々、1対1の真っ向勝負を僕としてくれますよね?」と問いかける。甚大なダメージで横たわるSHOにマイクを近づけると声色を変えて「するよ! 私、SHOはYOHと正々堂々、勝負することにします。だからみんな、両国はハイボルテージで待っててね!」と腹話術方式で王者のコメントを捏造。一人で勝手に「ありがとう、大好きだよ! じゃあ、両国で会おうぜ! それよりまた明日(4日、茨城・龍ケ崎大会)か。結果は同じだ!」と完結させると、最後はやはりベルトを没収して退場していった…。

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