新日本プロレス3日の後楽園ホール大会で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のNEVER無差別級王者・EVILがまたもや大暴走した。
EVILは4月6日両国国技館大会で鷹木信悟とのV2戦を控えている。この日の大会ではその鷹木とH.O.Tの金丸義信のシングルマッチが組まれた。
金丸は鷹木の入場を奇襲するなど手段を選ばず試合を進める。さらにレフェリーに延髄斬りが誤爆してリング上が無法地帯となると、鷹木にウイスキーミストを発射。直後にはさも当然のようにEVIL、高橋裕二郎、ディック東郷が介入し4人がかりで攻撃を加えていった。
何とか試合が修正されかけたのもつかの間、なんと金丸は投入されたばかりのサブレフェリーに堂々と暴行を加える。反則負けが宣告された後もH.O.Tの蛮行は止まらず、東郷のスポイラーチョーカーのアシストを受けた王者がEVIL(変型大外刈り)で鷹木をKO。レフェリーシャツを奪って着用した金丸が3カウントを叩いたため、会場からは大ブーイングが発生した。
してやったりのEVILはマイクを握り「オイ鷹木信悟! ざまあみろコノヤロー! いいか、崇高なるNEVERのベルトにタダで挑戦できると思うなよ?」と挑発。「この男は、俺の会社の公式公認レフェリーだからな。分かったか、よく覚えとけ」と金丸が王座戦の〝公認レフェリー〟となったことを一方的に通告した。
バックステージでEVILは「お前が反則ばっかりするから、正式なるレフェリーを用意してやったからな」と豪語。金丸も「両国では、俺がちゃんとしたレフェリングで裁いてやるよ」と、不敵な笑みを浮かべ、両国決戦は不穏な気配が充満してきた。