マンUのヴァランがヘディングの危険性を主張「若い世代にもっと周知するべきだ」

マンチェスター・ユナイテッドに所属する元フランス代表DFラファエル・ヴァランがヘディングに対する自身の見解を示した。2日、イギリスメディア『BBC』がフランスメディア『レキップ』の記事を引用する形で伝えている。

ヘディングによる脳震盪の危険性を訴えるヴァランは、『FIFAワールドカップブラジル2014』ラウンド16のナイジェリア代表戦で頭を強打。脳震盪を起こしながらもプレーをし、続く準々決勝ドイツ代表戦にも出場していた。

当時の状況を振り返ったヴァランは、「(ナイジェリアとの)試合後の僕は、まるで『自動操縦』モードだったんだ。スタッフは、ドイツ戦に間に合うか心配していた。最終的には(ドイツ戦では)良いプレーはできたけど、もう一度頭を打っていたら僕はどうなっていたか分からないよ」と、コメント。結果的に問題はなかったものの、自身の身を危険にさらしていたことを明かした。

サッカーをしている7歳の息子に対してもヘディングをしないよう指導しているというヴァランは、「僕にとってそれは大事なことなんだ」と幼少期からのヘディングの危険性を強調。

さらに、「たとえすぐに症状が出なかったとしても、繰り返すことで身体に悪影響を及ぼす可能性がある。ヘディングの危険性についてはアマチュアや若い世代に対してもっと教えていくべきだ」と主張。イングランドをはじめアンダー世代に対するヘディング練習を規制する国が増えているものの、より広い世代のプレーヤーにも周知する重要性を訴えた。

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