【新日本】唯一の前哨戦は辻陽太に軍配も… 内藤哲也「全力で今の辻陽太の勢いを止めてみせますよ」

エルボー合戦を繰り広げた内藤(左)と辻

新日本プロレス3日の後楽園ホール大会で、IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)が「NEW JAPAN CUP」覇者・辻陽太(30)の迎撃に自信をのぞかせた。

内藤は4月6日両国国技館大会で辻とのV2戦に臨む。「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」による同門王座戦へ向けた唯一の前哨戦がこの日の大会で実現。内藤は高橋ヒロムと組んで辻、BUSHI組と激突した。

2021年8月の後楽園大会以来、実に約2年8か月ぶりに辻と対峙した内藤は、スピーディーな攻防を展開。終盤には両軍が入り乱れるなかで辻のニーストライクを浴びてしまうが、ならばとスイングDDTをさく裂させる。最後はBUSHIがヒロムを丸め込み、前哨戦は辻に軍配が上がった。

試合後のリング上で辻は「8年前、俺はテレビの前でベルトを投げる内藤哲也の姿に奮起した。ヤングライオンになり、ここ後楽園ホールで戦った。その時は歯が立たなかった。ただな、今は違うぞ。目標は達成するためにあり、憧れは超えるためにある」とマイクアピール。「これは内藤哲也との戦いでもあり、過去の俺との戦いでもある。なあ内藤さん、過去と戦って、何が悪いんだ。俺はなりたい自分になる。内藤哲也…覚悟はいいんだろ? 両国で笑うのはこの俺だ」と、あえて中邑真輔(現WWE)の言葉も引用しつつ宣戦布告を繰り出した。

新時代の扉を開いた挑戦者を迎え撃つ内藤だが、簡単に頂点の座を譲るつもりはもちろんない。「辻陽太が今年のNJCを優勝したことが偶然じゃなく必然だったって、対戦してみて改めて感じましたよ」と成長を認める一方で「3日後の4月6日、両国国技館にてLIJ同士のIWGP世界ヘビー級王座戦が開催されるわけですが…ここで陽太の勢いを止めてこそ、われわれLIJ、そして内藤哲也、そして辻陽太のためになると思うんでね。全力で今の辻陽太の勢いを止めてみせますよ」とキッパリ。プロレス界の未来を左右する同門王座戦行方はいかに――。

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