音楽も選挙も楽しもう 横須賀でフェスティバル開催へ

 野外で音楽を楽しみながら、理想の社会や選挙について考えるフェスティバル「ゼンダマフェス」が18日、横須賀市稲岡町の三笠公園で開かれる。夏の参院選を控え、投票率の向上を目的に市民有志でつくる実行委員会が企画。「普段は未来を考えるゆとりがない人も、リラックスした空間で、選挙を自分ごととしてとらえ、持ち帰ってほしい」と話している。

 音楽フェスのテーマは、「未来をつくる。あしたを選ぶ」。舞台上では、ロック、フォーク、オーケストラなどさまざまなジャンルのアーティストが出演。ステージの合間に、選挙に関するメッセージが投げかけられる。俳優の石田純一さん、DJのロバート・ハリスさんらによるトークセッションも行われる。

 会場には、「GO VOTE(投票に行こう)」と書かれたポスターを貼り、選挙について学べるコーナーや、東日本大震災の被災地のサンマが振る舞われるブースも設けられる。

 実行委の柳沢史樹さん(47)=横浜市南区=らは、これまでも横浜市内で市民が政治を語るイベント「YOKOHAMA デモクラシー道場」を実施している。「2014年の衆院選の投票率は半数で、自民党を支持しているのは2割といわれている。2割の人が安保法制や環太平洋連携協定(TPP)を決めているバランスに、有権者として疑問を持ってほしい」 選挙を難しく考えず、楽しめるイベントとして、音楽フェスを企画。思想に関係なく、自分で考えて行動する人を「善玉菌」に例え「ゼンダマフェス」と命名し、「みんなで社会の善玉菌になろう」と呼び掛けている。

 フェスは、午前11時から午後5時までで、入場無料。運営資金は、インターネットを通して寄付を募るクラウドファンディングで募集中。問い合わせは、柳沢さん電話090(6134)1397。

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