【天神】ミッフィーの生みの親・ブルーナ絵本展開催中♪

こんにちは♪リビングふくおか・北九州Web地域特派員のみずぽんです♪

出典:リビングふくおか・北九州Web
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世界中で人気の絵本の主人公「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親として知られるディック・ブルーナさんが初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』(初版)を出版したのは1953年。その後、1955年に『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』(初版)を出版し、生涯で120冊を超える絵本を世に送り出しました。年代別の展示もあって分かりやすいですね!日本語版が刊行されていない作品もあります。オランダ語を学習してみたくなりますね。原書で読んでみたい・・・。

この展示会では、絵本のタイトルとコーナー名などを、日本語とブルーナさんが絵本をつくる時に使っていたオランダ語の両方で表記されています。オランダ語を読めなくても、その独特な語感や文字の並びから、ブルーナさんの言葉やブルーナ絵本の生まれた美しい場所のことを感じて想像してほしいという思いが込められているそうです。

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地域特派員 ユッチさん撮影

2023年にブルーナさんの絵本が生まれて70周年を迎えたことを記念した絵本展で、東京・京都と巡回し、この春福岡での開催です♪

この展示会は、冒険心いっぱいのくまの男の子「ボリス(ぼりす)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、そして『しらゆきひめ』などのおとぎばなしシリーズまで、ミッフィー以外の作品もあります。ブルーナさんの絵本創作に共通するデザインワークやユーモアを知ることができ、もっとブルーナさんの絵本に魅了されると思います。私の娘もプレス内覧会に参加させていただきましたが、まだ読んでいないブルーナさんの作品と出会えて、とても楽しむことができました。

この絵本のボリスが、今回の展覧会の見どころのひとつとなります。会場内にこっそりいるボリスを見つけてみてください♪

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『ぼりす そらをとぶ』ディック・ブルーナ文・絵/まつおかきょうこ なかのゆりこ訳 福音館書店

Dick Brunaさんってどんな人?

オランダ・ユトレヒト生まれ。家業の出版社でデザイナーとして働き始め、2000冊を超す「ブラック・ベア」シリーズのペーパーバックの装丁やポスターのデザインを手がけられています。1953年に初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』を発表し、以来124冊の絵本を生み出しています。「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズは世界的なベストセラーですよね。

ブルーナさんの絵本の登場人物の紹介♪

ミッフィー以外の登場人物をご存知でしょうか?それぞれの登場人物の誕生エピソードとともに、作品が展示されています。ミッフィー(うさこちゃん)、スナッフィー(くんくん)、ポピー(うたこさん)、ボリス(ぼりす)が紹介されています。生活の中のふとした場面から、キャラクターが誕生していることに、ブルーナさんは観察眼が鋭くて、感性の豊かな方なんだなと思いました。

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ブルーナさんの使う色

「色には、その色だけが発する特別な力がある」

ブルーナさんの絵本には、ブルーナ・カラーと呼ばれる特徴的な6色が使われています。赤・黄・青・緑の4色を基本に、後に犬のスナッフィーやボリスのための茶色、ぞうやねずみのためのグレーが加わったそうです。

ブルーナさんの絵本と言えば、鮮やかな色使いもとても印象的でかわいいですよね!眺めているだけでも、明るい気持ちになれる配色が大好きです。

出典:リビングふくおか・北九州Web
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絵本ができるまでを知るコーナー

『ぼりす そらをとぶ』を構想した制作メモやスケッチから、絵本ができるまでを紹介するコーナーがあります。

「形はあくまでもシンプルであること。

そして、余白を生かしたデザインでああること。

絵につける文は、詩のように短く、

言葉の響きがよいものであることが大切。」

シンプルなデザインの中に込められた深い意味を知ることができました。日本の余白の美学と共通するところがあると思いました。

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会場内に、ボリスがさりげなくいるところも、面白かったです♪

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雑誌『MOE』表紙の絵も!

この展示コーナーは、ブルーナさんが『MOE』特別編集『ブルーナが語るミッフィーのすべて』(白泉社、2017年)の中で選んだ作品だそうです。

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『うさこちゃんびじゅつかんへいく』の表紙の絵でもあり、『MOE』2024年3月号の表紙ですね~!!

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『うさこちゃん びじゅつかんにいく』ディック・ブルーナ文・絵/まつおかきょうこ訳 福音館書店

物販コーナーに『MOE』が売っています。表紙の絵の作品を観ることができて、テンション上がりました♪

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我が家のミッフィー好きの娘も、同じポーズで鑑賞していました♡

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絵本を読むことができるコーナー

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展示会を鑑賞した最後に、発見があるかもしれません♪余談ですが、『クリスマスって なあに』(ディック・ブルーナ文・絵/ふなざきやすこ訳 講談社)では、ブルーナ・カラーではないものも使われています。他の作品とちょっと雰囲気が違いますよね。

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あれもこれも欲しくなってしまう物販コーナー

真四角のポストカードが可愛いですよね。

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右下にイラストが型押しされているんです!こちらのオリジナルポストカードはブックデザイナー祖父江慎さんのデザイン事務所「コズフィッシュ」のデザインです。

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主催の朝日新聞社の方におすすめいただいた図録。ブルーナさんの絵本作品が時系列で紹介されており、日本語版が刊行されていない作品のあらすじも書いてあります。

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オランダ語版の絵本も売っていましたよ♪なかなか手にとって確認できる機会ってないですよね♪

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ブルーナ作品にそんなに詳しくなくても、ブルーナさんの作品を読んでみたいと思える展示構成になっていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね♪

ブルーナ絵本展

2024年3月30日(土)~4月21日(日)

午前10時~午後8時 ※最終日は午後5時終了(入場は各日終了の60分前まで)

福岡三越9階「三越ギャラリー」

一般1300円 高校生900円 小中学生700円 ※未就学児は無料

『ブルーナ絵本展』公式サイト (exhibit.jp)

Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv, 1953-2024

www.miffy.com

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