韓国LG電子は、自社開発した家電向けオンデバイス人工知能(AI)チップ「DQ—C」を通じ、AI搭載の家電ラインアップを強化している。
LG電子は2023年7月にDQ—Cと家電オペレーションシステムを発表。搭載製品群を現在の洗濯機、乾燥機、エアコンなど5つから、年末までに8つの製品群の46モデル(国内基準)まで増やす計画だ。
同社は17年にAIブランド「ThinQ」を発表以降、AI機能の強化に注力している。近年では利用者に共感してサービスを提供するAIを「共感知能」と定義し、製品群を拡大している。
LG電子は今年から電話相談システムにAIを導入した。顧客の音声をリアルタイムにテキスト変換するため、オペレーターの住所や数字の聞き間違えを防止する。AIが問い合わせ内容を学習して解決策を提示するため、迅速な対応も可能となる。
また年内をめどに、AI相談コンサルタントが対応する無人相談サービス「AIボイスボット」も導入する予定。