ヘッジファンド、24年第1四半期は利益を確保 株高など追い風

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 各種ヘッジファンドが2024年第1・四半期に利益を確保したことが分かった。投資家らによると、債券の運用はさえなかった一方で、株式や一部のコモディティー(商品)、外国為替市場でのドルの上昇が追い風となった。

米ゴールドマン・サックスが世界のヘッジファンドを追跡しているリポートによると、第1・四半期にファンダメンタル株を売買するヘッジファンドの利益は6.28%、システマティックな取引をするファンドは11%、テクノロジーに特化したヘッジファンドは11.3%それぞれ上昇した。

同じ第1・四半期にS&P総合500種指数は9.09%上昇した。第1・四半期に株価が急騰した主因として、政策金利がピークに達したとの見方がある。

コンサルティング会社、メケタの市場性オルタナティブ部門責任者ライアン・ロブデル氏は「これまでのところ、ヘッジファンドにとって非常に良い年の始まりとなっている」と言及。「株式とコモディティー(への投資の)の傾向が高まっている」と説明した。

23年にはヘッジファンドの利益は8.12%上昇したが、24%上がったS&P総合500種指数を大きく下回っていた。

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