利長、成政カードで紹介 砺波市教委が新たに50種製作 武将6人、城郭44カ所

新たに作った城郭カード。県内の城郭や武将を紹介する=砺波市埋蔵文化財センター

  ●「城の日」6日から配布

 砺波市教委は、県内城郭44カ所と前田利長らゆかりの武将6人を紹介する「とやま城郭カード」50種類を制作した。国史跡の増山城跡(同市増山)など50種類を2017年度に作成したのに続く第2弾。砺波市内8カ所を含む9市町の城や伝承地を取り上げた。城巡りで砺波市や富山県に訪れるきっかけにしてもらう。「城の日」の6日から市埋蔵文化財センターで配布する。

 とやま城郭カードは増山城跡が日本城郭協会(東京)の「続日本100名城」に選ばれたことを契機に市教委が独自に作成した。作成から5年以上が経過し、50カ所を完全制覇した人が50人出てきている。リピーターを増やすための企画で、県内にある約420カ所の中から選んだ。

 カードは横8.8センチ、縦6.2センチ。城郭カードは表面が写真と文化財指定の種類、裏面に概要や見所の情報を掲載した。来館者が城郭を訪問したことを証明する写真を提示した場合に配布する。砺波市内は亀山城、孫次山砦、小倉の土居、東保館、小倉殿館、御館山館、市谷牛嶽神社、鉢伏山城となっている。

 武将カードは表面は武将のイメージイラスト、裏面は情報や居城などを掲載した。佐々成政、神保慶宗、前田利長、神保氏張、神保長識、中川光重で、規定の城郭カードを提示した場合に配布する。富山城は佐々成政、髙岡城は前田利長、増山城は神保長職、中川光重の2人となる。

 埋蔵文化財センターの市山和弥さんは「あまり知られていない場所もあり、第1弾よりも難易度が上がっている。ぜひ訪ねてみてほしい」と話した。

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