紅こうじ、富山県内被害1件 国に報告、初めて確認

 富山県の新田八朗知事は3日の会見で、小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害について、県内で該当のサプリを服用し、体に異常が出たとの相談1件があり、厚生労働省に報告したと説明した。入院、死亡の事例は把握していないという。

 県によると、1日時点で富山市保健所や厚生センターには腎機能の低下など体調が悪くなったり、過去に該当のサプリを摂取したことがあった人からの相談が3件寄せられている。

 県は当初、個人情報の保護を理由に、健康被害について公表しない方針だったが、2日に国から説明があり、国は全国の相談件数、県は把握している件数を公開することにした。

 健康被害の件数は今後、週1回ホームページ上で更新する。新田知事は「何らかの症状が出た場合には、すぐ医療機関を受診してほしい」と呼び掛けた。

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