アマ横綱池田さん、石川の実業団に 金沢学院大で全国Vの土井さんも 「ふるさとを元気に」

ソディック相撲部に加入した池田さん(中央)、土井さん(右)と三輪主将=加賀市相撲場

 金沢学院大相撲部で大学日本一に輝いた池田俊さん(22)=七尾市出身=と土井敢太さん(22)=穴水町出身=が実業団相撲の強豪である工作機械メーカーのソディック(本社・横浜市)に入社し、加賀事業所勤務となった。昨年のアマ横綱でもある池田さんは能登の被災地に思いをはせ「会社の知名度アップに貢献し、ふるさとの石川県を元気にしたい」と2年連続アマ横綱へ意気込んでいる。

 2人は昨年7月の第13回全日本大学選抜相撲金沢大会(北國新聞社主催)で金沢学院大の団体2連覇に貢献した。池田さんは昨年12月の天皇杯全日本選手権を制し、アマ横綱の称号をつかんだ。金沢学院大附高OBでは幕内・遠藤らに次いで4人目、創部22年目の金沢学院大からは初の快挙だった。

 土井さんは昨年9月の全国学生個人体重別選手権100キロ未満級で3位の実績を持つ。

 ソディック相撲部は昨年の全日本実業団選手権団体1部でベスト8に入った。主将は、昨年の全日本実業団選手権を制した三輪隼斗さん(29)=穴水町出身=で、新潟・海洋高の後輩である幕内・大の里も「憧れの選手」と慕う。

 2人の大型ルーキーを加えた今年は7月の全国選抜社会人相撲選手権(北國新聞社主催)と9月の全日本実業団選手権団体1部で初優勝を目指す。

  ●大相撲のオファー断り

 池田さんは元関脇・栃乃洋(竹縄親方)のおいで、複数の大相撲の部屋から親方直々のオファーを受けたが、地元に残ることを決断。大学在学中から「アマチュアで続ける」と気持ちを固めていたそうで、「仕事と相撲をしっかり両立したい」と決意を新たにした。

 部員は市相撲教室で地元の小学生を指導し、競技人口拡大にも努めている。三輪主将は「新人に負けないような成績を残し、会社と地域に貢献したい」と刺激を受けている。大迫健一顧問も「部員6人に大いに期待したい」と話した。

アマ横綱獲得を報告する池田さん=2023年12月、北國新聞社

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