日本郵便ら/JPタワー大阪が竣工、設計は日建設計・施工は竹中工務店JV

日本郵便とJR西日本、大阪ターミナルビル、JTB、日本郵政不動産が開発を進めていた「JPタワー大阪」が竣工し、3日に内覧会と竣工式典が開かれた。大阪駅前の旧大阪中央郵便局跡地などで商業施設「KITTE大阪」や劇場、ホテル、オフィスで構成する大型複合施設を整備。隣接するうめきた2期地区開発計画や大阪駅の地下ホーム、西口改札などの整備と連携し、街のにぎわい創出を目指す。KITTE大阪は7月に開業予定。
竣工式には関係者ら約50人が出席。日本郵政の増田寛也社長やJR西日本の長谷川一明社長らが鏡開きを行い、完成を祝った=写真。設計は日建設計、施工は竹中工務店・錢高組JVが担当した。
式典で増田社長は「工事期間の大半がコロナ禍で社会活動にもさまざまな制限がある中、計画通り工事が無事完了し感謝している。隣接する大阪駅は5月に開業150周年を迎え、JPタワー大阪と大阪駅の両者にとって節目となる今年をさらなる飛躍への契機として大阪の発展・成長に貢献したい。JPタワー大阪は、回遊性の高い歩行者ネットワークや広場空間の整備を通じて地域のにぎわい創出や利便性の向上に貢献するとともに、複合用途の連携により地域への新たな魅力の創出に寄与していくことができると確信している」とあいさつした。
場所は大阪市北区梅田3の2の2(敷地面積約1万2920平方メートル)。規模はS一部SRC・RC造地下3階地上39階建て延べ約22万7000平方メートルで日本郵政が手掛けるJPタワープロジェクトでは最大規模となる。高さは東京都千代田区のJPタワー(約200メートル)、名古屋市中村区のJPタワー名古屋(195メートル)に次ぐ188メートル。
地下1階~地上6階はKITTE大阪、6階は劇場、7階と29~38階はホテル、11~27階はオフィスで構成。8~9階と17階にはフィットネスルームやサウナ、屋上庭園、ミーティングラウンジなどのオフィスサポート機能も設ける。

© 日刊建設工業新聞社