【ソフトバンク】重量打線本領発揮に至らず 首脳陣や選手が共通して挙げる〝苦戦する原因〟

7回、空振り三振に倒れ渋い表情のソフトバンク・山川

重量打線を苦しめているものとは――。ソフトバンクは3日のロッテ戦(ペイペイ)に延長12回の末、2―4で競り負けた。打線は9回に追いつく粘りを見せたが、4時間15分に及んだ熱戦を制することはできなかった。試合後、小久保監督は開幕から引き締まった試合を演出している投手陣をねぎらい「もう少し楽な展開でというのがなかなかできていない。投手に負担がかかりすぎている。平均得点2点ちょっとぐらいで3勝しているわけだから、これは投手のおかげ」と、今後の打線の奮起に期待した。

今季から山川、ウォーカーを加えた打線は文字通り12球団屈指の破壊力を誇る。ただ、ここまでの5戦で12得点と他球団をしのぐ強力オーダーの本領発揮までには至っていない。

苦戦する原因は何か。首脳陣や選手、スタッフの間で共通して挙げられているものがある。「クイックとか、モーションを変えたりとか、2段モーションとか、タイミングをずらしてくる場合の対応はちょっと苦労している。近年、そういう攻め方が増えてきている。足を上げるタイプの打者はすごく気になるところだと思う」と見解を示したのは村松打撃コーチ。おおむねナインからも同様の感想が聞かれ、シーズンを通して克服すべき課題となりそうだ。

投手有利とも言われる春先。たとえ貧打が続いたとしても大騒ぎする時期ではないが、投手陣の踏ん張りが顕著なだけに、攻撃陣も手をこまねいているわけにはいかない。

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