「鈴鹿サーキットに恋をしてしまったよ(笑)」日本GPは予選のリベンジに燃えるサージェント。一方のドゥーハンは大黒PAを堪能

 4月3日、東京都港区の六本木ヒルズアリーナにて開催されたF1日本グランプリ公式プロモーションイベント『F1 Tokyo Festival 2024』で行われたトークステージにて、ウィリアムズF1のローガン・サージェントと、アルピーヌF1のリザーブ兼テストドライバーを務めるジャック・ドゥーハンが登壇し、5日(金)より始まる日本GPについて語った。

 このイベントは、史上初の春開催を迎えるF1日本GPを前に、これまで活躍したF1マシンの展示や、ドライバーおよびチーム関係者らのトークショーなどを行なっている2024年F1世界選手権の公式プロモーションイベントだ。

 トークステージに登壇したサージェントは、「日本は、来るたびにたくさんのファンとウィリアムズの帽子を見ることができて、本当に嬉しく思っているんだ」と日本GPを心待ちにしていたと語る。

 続けて、昨年は日本食をたくさん食べてちょっと太ってしまったとも明かしたサージェントだが、今年は鈴鹿サーキットで走ることをとくに楽しみに思っているのだという。

「去年セクター1を走った時、僕は鈴鹿サーキットに恋をしてしまったよ(笑)」

「本当にレベルが高いサーキットで、ひとつのミスをすれば簡単にウォールや草むらに突っ込んでしまう。完璧な走りが求められるけれど、アタックがうまくいったときには本当に嬉しくて、魔法がかかったような気持ちになるんだ」

「去年は予選がうまくいかなかったから、今年はそこを克服していい走りをしたいね」と、初めての鈴鹿サーキットでF1を走らせた2023年の日本GPを思い出しながらも今年はそのリベンジに燃えていると語った。

「僕はカレンダーの日本GPの日にマルをつけて待ち侘びていたんだ。もしかしたら、レースは下位5チームでの争いになるのかもしれないけれど、そのなかでも一番速いというところを見せたい。ベストを尽くすので、応援の程よろしくお願いします」

F1 Tokyo Festival 2024のトークステージに出演したローガン・サージェント(ウイリアムズ)

 また、2024年シーズンはアルピーヌF1のテスト兼リザーブドライバーに専念しているドゥーハンは、「大黒パーキング・エリア(PA)に行ったんだ」と日本での時間の過ごし方を明かした。

「自分は日本のカスタムスタイルが大好きだから、大黒PAに行ったんだ。けれど、そこでアルピーヌのTシャツを着たファンに出会ったんだ!本当にびっくりしたし、嬉しかったよ」

 ただ、彼の思うところは日本を楽しむのみではない。自分自身がF1レギュラーシートにもっとも近い立場にあることを十分理解し、帯同しているアルピーヌとのテスト走行を自信として積み重ねてきているのだと語った。

「自分は多くの時間を2022年のマシン(A522)とともに過ごしているし、FP1やシミュレータでF1マシンに乗ッテきたことで、これまでに計数千kmでの走行経験を積むことができているんだ。だから、実際に乗った時にはすぐに対応できるはずだ」

「それに、全グランプリに帯同しながらメディア対応にも触れている。F1ドライバーとしての動きを学んでいる最中なんだ。僕はいつでもマシンに乗れる準備が整っているよ」

 サージェントは予選でのリベンジがあるとのことで、とくに緊張感が高まる予選セッションは彼の走りにもぜひ目を向けたいところだ。また、ドゥーハンはF1候補生のなかでも昇格筆頭候補のひとり。今はチーム帯同の身だが、2024年シーズン中にF1ドライブの機会に恵まれることは間違いないだろう。これからのF1を盛り上げるサージェントの日本GPと、ドゥーハンが見据えるF1デビューの将来からは目が離せない。

F1 Tokyo Festival 2024のトークステージに出演した、アルピーヌのリザーブドライバーであるジャック・ドゥーハン
F1 Tokyo Festival 2024で開催されたトークステージの様子

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