年内インフレ率低下は続く、利下げに道=クーグラーFRB理事

[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は3日、インフレ率は今年も低下し続けるとの見方を示した。消費者や企業が支出を控えるほか、モノやサービスの供給が改善し続けるためとした。

同総裁はワシントン大学での講演向けの原稿で、ディスインフレ傾向は継続し、年内利下げへの道を開くとの見通しを提示。「ディスインフレと労働市場の状況が期待通りに進むなら、今年中に政策金利を引き下げることが適切だろう」と述べた。

「1月と2月のインフレデータはやや強かった」としながらも、「非典型的な要因や季節的な要因もあり、FRBの目標である2%回帰への勢いが鈍化したと判断するには少し待つ必要がある」とも述べた。

一方、物価上昇のペース緩和に向けた供給改善には「まだ余地がある」とみており、「特にサービス部門では、労働供給の確実な伸びが賃金とインフレ圧力を緩和し続けるだろう」と述べた。

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