徳島・増田暫定監督にサポ複雑?「西谷和希に言及は?」柿谷曜一朗と確執説も

西谷和希 写真:Getty Images

徳島ヴォルティスは3月31日から4月1日にかけて、吉田達磨監督の解任、岡田明彦強化本部長の辞任、MF島川俊郎の現役引退を公式発表。MF西谷和希に対するクラブの“不遇”対応にも注目が集まる中、今月3日開催の明治安田J2リーグ第8節清水エスパルス戦で引き分け。増田功作暫定監督によるコメントが話題を呼んでいる。

昨年夏にベニャート・ラバイン監督を解任し、吉田氏を招へいした徳島。スペイン路線からの転換を図る中、吉田前監督のもとで今シーズンに臨んだが、J2リーグ7試合で1勝1分5敗とスタートダッシュに失敗。3月30日にホームで行われた群馬との“裏天王山”で敗れた後、クラブ幹部が監督交代を決断したほか、岡田強化本部長がチームを去った。

また、先月13日開催のYBCルヴァンカップ1回戦ではAC長野パルセイロに1-5と大敗。試合翌日に西谷がインスタグラムで「ヴォルティス本来のスタイルを取り戻すことが勝つための道しるべになります。ヴォルティスのスタイルこそが最高で最強です。自信を持って堂々と言えます。必ず取り戻します。そのためにも自分のできることを全力でやり続けます」と投稿。同選手は不適切と捉えられる発言により、全体練習が外れているという。

その西谷は、増田暫定監督のもとで迎えた清水戦でもベンチ外。チームは6分に先制ゴールを許したものの、後半アディショナルタイムにFW棚橋尭士がゴールネットを揺らし、辛うじて勝ち点1を獲得した。

一部報道によると、増田暫定監督は試合後の会見で吉田前監督や島川氏への特別な思いを語ったとのこと。しかし、西谷に対するコメントは報じられておらず、監督本人が同選手に言及したかどうか不明だ。

暫定指揮官のコメントを受けて、X(旧ツイッター)上では「増田監督は吉田さんや島川寄りなのかな?」「前監督や引退した選手のために頑張ったという感じがある」といった声が。一方で「どうして西谷のことは誰も言及しないのか?」「西谷に対しては何もリスペクトないのか」という、西谷を巡る議論も再燃。「清水戦でもベンチ外だから、西谷と柿谷の間に確執があるのかな?」「吉田前監督を推す柿谷と、リカルドのサッカーをしたい西谷の思い違いかな」と、2選手の関係に注目するファン・サポーターもいる。

徳島の絶対的ストライカーであるFW柿谷曜一朗は、群馬戦後に「間違いなく達磨さんが試合に向けて準備してきたことが、今はめちゃくちゃ出てきていると思う。言葉が悪いかもしれませんけど、最初とは違う。面白いくらいに選手はまとまっていて、見てもらいたい」(Jリーグ公式サイトより)と、チームの結束力を強調していた。監督交代初戦で勝ち点を手に入れたとはいえ、依然として解消すべき問題が残っているかもしれない。

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