レジンがまさかのアイテムに 刀剣好きの心くすぐる驚きのクオリティに大反響 「クオリティが高くてかっこいい!」

アクセサリー作りに大活躍するレジンが驚きのアイテムに(写真はイメージ)【写真:写真AC】

かわいらしいアクセサリーなどの素材として愛用されるレジン。加工がしやすいため、実際に使ったことがあるという人も多いでしょう。押し花や“推し”の写真など、何かを閉じ込めるイメージが強いですが、そんな発想を大きく覆すレジンを使った驚きのアイテムが、X(ツイッター)で話題を集めています。制作者のかずし/ Kazushi making(@KadowakiKazushi)さんに、詳しいお話を伺いました。

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「こんなに長さのある作品が…」 レジンで作った驚きのアイテム

「最初に作った受注制作の剣です。初めてご依頼をいただいたときの感動は今でも覚えています」

そんなコメントを添えて投稿された動画。そこには、ゲームやアニメで見るような見事な装飾の鞘から、半透明の剣を抜く様子が映し出されています。さらに、その制作過程を早送りで紹介。細かく型を取り、ヤスリで削るなどして、美しい剣と鞘が完成しました。

小物に使われることが多いレジンですが、素材の魅力を引き出した大作は大反響を呼び、投稿には1万件近くの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「すっげー!」「こうやって作るのか……!!」「完成した姿ももちろんめちゃくちゃかっこいいんですが、といでいる最中のR(※編集部注:曲線)が取られていく過程が一番息吹を感じて好きです」「クオリティが高くてかっこいい!」「すごくきれい!」「こんなに長さのある作品で、気泡入れない技術や色合わせる調色技術、ほかにもいろいろすっごい」など、称賛の声が多く寄せられています。

鞘から抜かれたのは青い半透明の剣(画像はスクリーンショット)

剣を作る難しさは? 制作期間は約2か月

樹脂を意味する英単語「resin」から、天然樹脂、合成樹脂の総称となっているレジン。とくに、アクセサリーや小物などを手作りするハンドメイドの分野では、樹脂のなかでも透明性が高いものや光沢がある素材として、一般的になっています。

美術系大学の学生だったコロナ期間中、「なにか活動をしたい」と思い立ち、好きなアニメに登場する剣を作り始めたという、モノづくり系YouTuberのかずしさん。「自分用にオリジナルの刀剣を制作してほしい」と依頼を受け、今回の剣と鞘を手がけたと明かします。

剣の素材には、主に二液性のエポキシ樹脂(レジン)を使用。大量に使うため、パーツを切り出す作業や研磨がとても大変だったそう。設計図を自分で手書きするところから完成までに約2か月かかった大作は、「今でもこの作品はお気に入り」と語るほど、愛着のある作品に仕上がりました。

「今後もオリジナルデザインの剣を制作したい」と語るかずしさんは、自身のウェブサイトのショップで、オリジナルデザインの剣やアクセサリーなどを販売中。受注生産にも対応しているので、世界でひとつだけのアイテムをオーダーするのも楽しそうですね。

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