【推しと私】 阪神タイガース愛を語る 次の目標は連覇の瞬間を分かち合う/岡山・津山市

「ファン同士のつながりが強く、熱い。みんなで選手を子どものような気持ちで応援しています」と”阪神タイガース愛”を語るのは、吉元さん。医療機関で医療アシスタントとして業務をこなしながら、球場に足しげく通っている。

熱狂的ファンだった父に連れられ高校1年生の時に初観戦。結婚などを機に一度は離れたものの、2003年から再び球場に通うようになった。

甲子園の年間指定席を保有する仲間との出会いや職場の理解もあり、多い時は年間103試合を応援。18年ぶり6度目のリーグ優勝を決めた昨年の巨人戦も仲間たちと現場で見届けた。

吉元さんの思いがこもった手書きボードはテレビ中継や写真に度々映り、話題になっている。そんな吉元さんにとっての『神席』があるのが球場中段の29段目。車いす利用者の前に設けられており、「車いす席よりも低いつくりで、ボードやタオルを掲げても後ろの人が見えにくくなることがないんです」と長年で培った応援スタイルを語る。

10年ほど前から注目しているのはピッチャーの岩崎優選手。「インタビューの受け答えから頭の良さと優しさがうかがえる。ポーカーフェイスで度胸もある」と分析する。

「周囲の人や仲間に支えられて楽しく応援ができている。昨年38年ぶりに日本一をつかんだ日本シリーズ第7戦は観戦が叶(かな)わず。2連覇の瞬間を仲間と分かち合うのが次の目標ですね」とほほ笑む。

昨年リーグ優勝を決めた阪神VS巨人戦のチケットを手にする吉元さん

◇「推しと私」のコーナーは、大好きなものや人物について語っていただく場所です。ここでは個々の「推し」に焦点を当て、その魅力や熱狂的なサポートについて紹介していきます。読者が推すアーティスト、作家、スポーツ選手、アニメキャラクター、地域の名所などにまつわる感動的なエピソードや思い出、応援するために取った行動やイベントへの参加などを紹介していきます。不定期更新。

© 津山朝日新聞社