県内研修医 過去最多の161人に 深刻な医師不足解消へ 独自の研修コース設置など奏功か【新潟】

医師不足解消に向けて期待

県は2024年度に県内の病院で受け入れる臨床研修医が161人で、過去最多となったと発表しました。県独自の研修コースの設置など医師確保の取り組みの効果が出ているとみられてます。

県によりますと県内の臨床研修医は昨年度も147人でそれまでの過去最多でしたが、2024年度はこれを上回り161人になります。
都道府県別に必要とされる医師の数が確保できているかというデータで、新潟県は全国最低ランク。深刻な医師不足となっています。
そのため県は医師確保の取り組みを強化。臨床研修医の増加に向けては、新潟大学医歯学総合病院など受け入れ病院に臨床研修の魅力向上を要請していました。また、マネジメントについても学べる県独自の研修コース「イノベーター育成臨床研修コース」を設置。病院や市町村の協力の下に海外留学支援制度も創設していました。
さらに新潟大学などの医学部に、卒業後9年間、県内の医療機関で勤務することを条件に、貸与する修学資金を免除する「地域枠」の設置を進めていて、今後の効果が期待されています。

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