ブタ腎臓移植の男性退院、米国 透析治療からの離脱に「感激」

ブタの腎臓移植を受けたリチャード・スレイマンさん(右から2人目)と担当医ら(米マサチューセッツ総合病院提供・共同)

 【ワシントン共同】米マサチューセッツ総合病院は3日、末期腎不全の治療としてブタの腎臓の移植を受けた60代の男性患者が退院したと発表した。3月16日に手術を受けてから2週間余り。順調に回復してきており、自宅で療養を続ける。

 男性はリチャード・スレイマンさん。「何年にもわたる透析治療の負担から解放され、家族や友人、愛する人たちとの時間を再び過ごせるようになって感激している」とコメントした。

 使用したブタは、移植後の拒絶反応を避けるため遺伝子操作してあった。今後は腎臓が体内で機能し続けるかどうかが焦点となる。

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