「シビアな目で見られている」 万波中正が6年目に抱く覚悟…新庄監督も認める成長

日本ハム・万波中正【写真:荒川祐史】

5回の今季1号3ランは本拠地通算100号&全打席本塁打達成のメモリアル弾

■日本ハム 4ー2 楽天(3日・エスコンフィールド)

日本ハムの万波中正外野手は3日、エスコンフィールドで行われた楽天戦で今季1号を放った。プロ6年目の今季は「いろいろなところでシビアな目で見られると思っている」という覚悟のシーズンでもあるが、5戦目でのアーチは上々の滑り出しとなった。

1-0の5回2死一、三塁、岸の初球108キロのカーブにしっかり間をつくり、完璧に捉えた。打球は左中間席に吸い込まれ、待望の追加点に本拠地は割れんばかりの歓声に包まれた。

これが本拠地エスコンフィールド通算100号のメモリアル弾。さらに万波にとっては「全打順本塁打」の達成と“記録ずくめ”のアーチとなった。

昨季25本塁打を放って本塁打王争いを繰り広げ、強肩を生かした守備でも一気に知名度を上げた。昨秋は侍ジャパンにも選ばれ、チームを“顔”に成長したと言っても過言ではないだろう。

だからこそ、万波は今季の重要性を実感している。「めちゃくちゃ意気込んでいます。ちょっとやれた後の2年目はすごく大事。結果を出して、選手として1段階も2段階もレベルアップしたいです」と声を大にした。

新庄監督は「悪いスイングをしたときにすぐ、これじゃダメだという修正を打席の中でしている。自分がしっかりこれをやり通そうと決めて臨んでいることなので、それでいい結果が出ている。切り替えられる選手になりました」と技術だけではない“成長”を認め、頼もしそうに見つめた。

「(今季1号は)思ったより早かったかなと思います。エスコンの開幕カードで打てたら最高だなと思っていたので、素直にうれしいです。まだ長い1年の5試合が終わっただけなので、丁寧にコツコツ。いろいろな積み重ねの結果が30、40本になったら最高かなと思います」と万波。続けることの大切さは、誰よりも自覚している。(町田利衣 / Rie Machida)

© 株式会社Creative2